こんにちは。
実は当院にて歯列矯正を始める事になりました👏当院スタッフで2人目です👏
なので今回は私の現在の口腔内の状態と今後の治療計画についてお話をして参ります!
歯並びや噛み合わせで悩んでいる方にとって少しでも参考になれたら光栄でございます。
現在の私の口腔内なのですが一見歯並びは綺麗なので、周りの友人等には歯列矯正をする意味や生活する上で不便な口腔内である事をあまり理解して貰えません…
この写真をみると少し理解して頂けますでしょうか?(お見苦しいお写真申し訳ございません🙇♂️)
前歯が全く噛み合っておりません。
歯科でいうオープンバイト(開咬)です。
歯が上下的に離れており咬んでいない状態です。
前歯だけのタイプや奥歯以外咬んでいないタイプ、側方歯が咬んでいないタイプなどがあります。私の場合は混合しているかと思います。
通常、下顎切歯の切縁は基底結節か、またはその上方で上顎切歯の舌側面に接触しています。(1~2mmの垂直的被蓋が見られます)
開咬はなぜ起きるのでしょうか??
いくつか要因をご紹介いたします。
★骨格が原因
遺伝
下の顎が後方位に下がっている(劣成長)
下顎面が長い
★歯列が原因の
上の前歯が前に傾斜している
下の前歯が前に傾斜している
上下の前歯の萌出度が低い
★環境要因
吸指癖(指しゃぶり)
舌突出癖
口呼吸
頬杖
等です。
私は幼少期に指しゃぶりを長らくしていたのでそれが原因の1つかもしれません…
なので私は生まれてこの方、前歯で食べ物が全く噛みきれません。麺類はもちろんレタスなど薄い野菜や海苔なんて絶対噛みきれないです。
不便なのはもちろんなのですが開咬って実はとても恐ろしいんです( ˃ ˂ )
噛める部分が一部しかない為その部分に負担がかなり加わります。よって筋肉や骨にも負担がかかるので顎関節症のリスクが高くなります。また奥歯しか噛み合ってない場合奥歯の負担が大きくなり将来的に歯が割れてしまうリスクがあり寿命が短くなります。
開咬により口呼吸の癖がある場合にはお口の中が乾きやすくなる為、唾液の作用が働きにくく細菌が繁殖しやすくなるので口臭の原因になったり、虫歯や歯周病リスク高くなります。
また前歯が開いている為に空気が抜けるので発音がしにくくなります。滑舌が悪くなりやすいです。
ちなみに私はさ行とた行が上手く発音出来ません…😭
歯科衛生士になるまではこのようなリスクを知らなかったので噛みにくいなぁとしか思っていなかったのですが、将来的に健康でいられるように良い咬み合せにしたいと考える様になりました。
矯正を始めるのを決断するのは中々時間がかかりましたが、長い人生の中の2~3年と考えると短いです。矯正を考えている方、勇気を出して共に頑張りましょう!✊
長くなりましたが、、
次に私の治療計画についてお話をいたします。
当院のblogのセファロ分析について
という記事も併用して読んで頂けると理解しやすいかと思います。
私のセファロ分析の結果がこちらになります。
青い枠より赤い線が右側に突出している箇所は平均値より過剰、左側に突出している箇所は平均値より不足している事を表しています。
私のセファロ分析の結果を見ていきましょう。
∠SNA:頭蓋底に対して上顎骨が、かなり後方位
をみると上顎骨が少し前方に出ている事が分かります。
私が上顎全突(出っ歯)に見える理由の一つは上顎の位置が影響している事が分かりました。
U1 to FH:FH平面に対して上顎中切歯が、唇側傾斜
をみると上の前歯の傾斜具合も平均値より少し唇側傾斜している事が分かります。
前歯傾き具合も上顎前突に見える理由の一つです。
A-B plane:相対的に、下顎骨が前方位
を見ると平均値より下顎骨が後方位に位置していることが分かります。
すなわち私は上顎に対し下顎の位置が後気味にある事で上顎前突に見える事、前歯が噛み合わずに開咬になっている事が分析出来ます。
セファロ分析凄いですね!院長先生にこの説明を初めて受けた時は衝撃でした。
院長先生は私の歯並びを見ただけでなんとなくの感覚で予測出来たみたいです。
さすが矯正専門医ですね!
ただ上顎中切歯が平均値と比較して大きく唇側傾斜しているわけではないので、上の歯列を後ろに下げる事によりラビッティッング(上顎中切歯が舌側に傾斜してしまいウサギのような口元)になるリスクがある為
下顎を前に引っ張る手術をして開咬を治す案も提案されましたが、手術は怖い!そして長期のお休みも必要になりますのでプラン2で勧める事になりました。
私の治療計画
上の歯列を後ろに下げる事で前歯が噛み合うようになる事を目指します。
そのため
①初めにアンカースクリュー(インプラント)を左右の奥歯に埋め込みます。
(直径2mm程の小さいなネジを骨に埋め込みます)
矯正では奥歯を支点として前歯などを移動させます。
奥歯は固定源となっているのですが、前歯に引っ張られることの反作用で少なからず奥歯も前に移動します。
綱引きをイメージして頂くと分かりやすいかと思います。
アンカースクリューを使用するとアンカースクリューを固定源にして前歯のみを後ろに下げる事が出来ます。また強力な固定源になりますので通常より大きく前歯を後ろに動かす事が可能になります。
骨に定着せずにグラグラと抜け落ちて来てしまう場合もありますので最初にアンカースクリューを埋め込み定着するか様子を見ます。
②パラタルバーの使用
上顎の左右の奥歯にバンドをして、口蓋に沿わせた針金で固定する装置です。
パラタルバーの目的としては
アンカースクリューと同じく奥歯は前に移動しないように固定源の強化です。
③上顎左右4番目の歯の抜歯
上顎を後ろに下げる為にはスペースが必要になりますので、上顎の左右4番目の歯を抜歯する事によりスペースを確保します。
抜歯については1人1人の口腔内の状態やセファロ分析の結果で異なりますが、私の場合は上顎の2本です。
上と下で歯の本数が変わってしまい噛み合わないのでは?と思われた方もいらっしゃるかと思います。
下の歯も同じように2本抜歯した場合、今の咬み合せのまま後ろに平行移動してしまうので開咬は改善する事が出来ません。
上の歯列のみ後ろに移動させる事によりきちんと咬みあう事が出来るようになります。
④ブラケット装置の装着
ここまでの前準備が完了した状態で実際に矯正装置をつけて歯を動かしていきます。
私は表側矯正で治療を進めていきます。
当院の目立たない表側矯正は、透明なブラケットとホワイトワイヤーを追加料金なしで使用しているため、従来のブラケット矯正とは違い、装置が目立ちにくい特徴があります。
これからこの計画に沿って治療をすすめてまいりますのでどのように歯が動いていくかドキドキしております。
このblogを読んで少しでも参考になれたら光栄です!
当院では歯列矯正の無料相談も行っておりますのでお悩み等がありましたらお気軽にご相談下さいね😊お待ちしております。