歯科衛生士
南千住小児歯科矯正歯科の飯田です。
新宿にある首都医校の歯科医療部歯科衛生士学科で非常勤講師として『歯科矯正学』の講義をさせて頂いています。教える事はたくさんあり、90分授業を14コマと試験1回を昼間部と夜間部で行っています。生徒さん達は、とても真面目で、気合いを入れて準備しています。
歯科衛生士になるには厚生労働省指定の歯科衛生士養成機関で専門教育を受け、国家試験に合格しなければなりません。
2018年4月現在、全国の歯科衛生士養成機関は164校あります。4年制の大学が11校、短期大学が14校、専門学校が139校あります。
一般的には高校卒業後、3年間学校に通い、必要な知識と技能を修得します。
1年次は講義が中心となり、2年次、3年次では臨床実習中心の授業が行われます。実習は、大学の付属病院や一般的な歯科医院のほか、老人ホームなどで実習が行われることもあります。特に、この実習は、卒業後の仕事そのものであり、卒業後の就職に向けた準備でもあります。
歯科衛生士国家試験の合否基準は、1問1点、合計220点満点で、132点以上が合格になり、晴れて歯科衛生士として仕事ができます。3月の第1日曜日の午前と午後の一日で行われます。年一回のみなので、とても緊張します。
ちなみに、当院も、4月から7月まで首都医校の臨床実習先となりました。
そして、歯科衛生士国家試験に合格すると免許が与えられます(厚生労働大臣の免許)。
国家試験は、毎年3月の第1週目の日曜日にあります。今年は、平成31年3月3日(日)に第28回歯科衛生士国家試験がありました。
ちなみに、受験者は平成29年度では、受験者数:7,374名 合格者数:7,087名 合格率:96.1%でした。首都医校の生徒たちの結果が気になります。
歯科衛生士の仕事は大きく3種類に分けられます。
①歯科予防処置
歯垢や歯石などの沈着物を取り除き、歯周病予防をしたり、フッ素を塗ることで虫歯の発生や進行を防ぎます。
②歯科保健指導
幼稚園・保育園・小学校・老人ホームなどで幼児から高齢者に対して、歯の磨き方など健康な歯を保つために口腔衛生の指導を行います。
これからは、高齢化社会に突入していくため、益々需要が増えると予想できます。
③歯科診療補助
歯科クリニックなどで、歯科医師が治療をする前に、患者様の問診や口の中の状態を調べて記録をします。また、診療中は、治療の補助を行います。
昨年度の新人の歯科衛生士6975名に対する求人件数は85983件、求人は136418名と多く、就職者に対する求人倍率は21.0倍と過去最高です。歯科衛生士校を卒業し、歯科衛生士国家試験に合格すれば、就職は100%といえます。首都医校の生徒たちも、9月の段階で就職先は決まっていると聞きました。
歯科衛生士は、良い仕事だと思います。