こんにちは、槇本です。今回も、前回に引き続き開咬の治療についてご紹介いたします。上顎前歯は突出しておりましたが、非抜歯で臼歯を遠心移動を行い、インビザラインを用いて咬合を改善しています。
患者:19歳女性
主訴:前歯が出ている、うまく咬めない。
初診時
小臼歯部から前歯にかけて咬合できない状態で、前歯の角度は前に傾いています。横の写真が特にわかりやすいです。
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初診時の頭部X線規格写真
これは矯正治療で行う検査の中で、最も重要な検査の1つです。頭蓋骨に対して、上顎骨、下顎骨の大きさや、上下の前歯の角度を測ります。
唇は閉じていますが、上下の前歯では咬めていません。また、上の前歯が前に傾いています。
治療経過
・治療開始8ヶ月目
上の奥歯を後ろに移動させ、前歯を中に入れるように動かしました。その結果、前歯は噛むようになってきました。
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・治療開始1年11ヶ月
全体的な咬合を整え、前も奥歯もしっかり噛むようになりました。
インビザライン中に、患者様はホームホワイトニングをご希望されましした。
ワイヤー治療と違って、ホワイトニングが随時できるのもインビザラインのメリットの1つです。
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終了時の頭部X線規格写真
レントゲンでも、咬合は緊密になっていることが認められます。前歯の角度が改善したことにより、側貌もより美しくなっています。
治療期間は23ヶ月!
治療の内容:インビザラインによる矯正治療
治療期間:23ヶ月
前歯の突出、開咬に対し、非抜歯で治療いたしました。臼歯の遠心移動を約半年行った後、インビザライン、IPR(歯と歯の間を削る処置)も併用して、前歯の歯軸の改善、および緊密な咬合を達成することができました。
とても治療に対し真面目な患者様で、マウスピース やチューイーの使用をしっかり守っておられたのが、満足できる治療ができた要因の1つです。
治療中、患者様は大事なイベントがあるためホワイトニングをご希望されましたが、インビザラインでの治療でしたので、治療を中断することなくホワイトニングできました。その点も、大変ご満足いただけました。
当院は、インビザラインによる矯正治療はもちろん、ワイヤーによる治療も行っております。無料の矯正相談を行っておりますので、歯並びでお困りの方はぜひ一度ご予約ください。