こんにちは😃
歯科衛生士のkです。
本日は治療の経過のご報告と矯正でよく耳にする顎間ゴムについてお話ししていきたいと思います!
まずは、私の治療経過を見て下さい。
じゃーん!!!✨✨
お気付きでしょうか??新しい何かが付いています!
下顎の犬歯にフックが付いています。
フックが付いていないブラケットに顎間ゴムを掛ける時には小林フックという取り付式のフックを付けます。
6番(第1大臼歯)用のブラケットには、もとからフックが付いています。
今回から、上の6番(第1大臼歯)と下の3番(犬歯)で顎間ゴムの使用を開始しました。
フックはゴムをかけるのに使用します。
顎間ゴムを使用することで、歯列を大きく移動させることが出来ます。基本的にはお食事と歯磨きの時以外は常に使用していただきます。目安として1日20時間以上です。
状態によっては就寝時のみの使用をお願いすることもございます。
そして、ご自身で着脱する必要があります。初めての方は、不安に思うかもしれませんが…皆さん慣れてしまうと鏡も見ずに着脱されてしまう方もいます。
私も慣れてきたら鏡を見なくても感覚で取り外しが出来るようになりました😆
慣れてしまえば、難しいものではないので一緒に頑張りましょう!
顎間ゴムはどれだけ使用していただくかによって、治療に大きく変化が現れます(^O^)
極端な話、顎間ゴムを全く使用していただかないと、治療がそこから進まなくなってしまいます。きちんと治療を進めるために、必ず必要な工程です。
顎間ゴムとは、小さな輪ゴムのようなものです。(エラスティックゴムとも言います)
顎間ゴムにも様々な種類がございます。当院でも様々な種類の顎間ゴムをご用意しています。
ゴムによって太さや強さが異なります。患者様の口腔内に合わせて種類を決めていきます。
また、ゴムを使用するのには必ず意味がありますので、改善したい歯並びによって掛け方が異なります。
上顎前突の場合:2級ゴム
上顎前突は、いわゆる出っ歯の状態の歯並びで上の前歯が前に突き出ている状態です。
この歯並びを改善するために上の前歯を後ろに引っ張るような感じで、上の犬歯付近と下の第一大臼歯付近のフックにゴムをかけます。
下顎前突の場合:3級ゴム
下顎前突は、いわゆるしゃくれの状態で下の歯が前歯よりも前に出ている状態です。
反対咬合や受け口とも呼ばれます。この状態では下の歯を後ろに引っ張るような感じで、下の犬歯のあたりと上顎第一大臼歯付近のフックにゴムをかけていきます。
交叉咬合:クロスゴム
交叉咬合(クロスバイト)は、上下の噛み合わせが左右にずれている状態の噛み合わせです。
この場合は、上下の同じ歯の表側と裏側にクロスするようにゴムを掛けていきます。第二大臼歯(一番奥の歯)にゴムをかける場合は、装着するのが大変なことも多いです。
開咬:垂直ゴム
開咬(かいこう)は、噛み合わせた時に上下の歯が噛みあっていない状態の歯並びです。
上下の歯に垂直にゴムをかけ、縦に引っ張り合うことで、しっかり噛み合うようにしていきます。「台形ゴム」と呼ばれることもあります。
色々な方法がありますね!自分の噛み合わせはどのような状態なのか観察してみてくださいね。
また、ゴムの交換は1日1回行いましょう!
顎間ゴムは1日使うと弾性を失い十分な矯正力を発揮することが出来なくなります。せっかく使用しているのに、効果が半減してしまうのはもったいないので必ず交換しましょうね✨
私は上顎前突(2級咬合)でしたが、治療が進んだことにより前突が改善されて、前歯がぶつかり始め切端咬合になり始めました。その為3級ゴムのかけ方を行なっています。
上顎が下がりすぎてしまうと反対咬合になってしまいます( ; ; )
ゴムを使用したことにより、噛みあわせの変化を実感しています!
毎日の少しの変化ですが、初診時と口元の印象は大きく変わった気がします…
治療終了時の印象がどの様に変わるのかドキドキしています>_<
当院でも様々な種類のサイズを用意しております。
これは一部です。他にもご用意がございます。
なんと、一袋に100個も入っています。
頑張ってゴムを一袋使いきる頃には、歯列にも変化が出始めているかも…??!
顎間ゴムはワイヤー矯正だけでなく、マウスピース矯正の方にも使用していただきます。
「フックが付けられないのにどうやって??」と
疑問に思った方もいるかもしれません。
マウスピース矯正の場合は、プレシジョンカットという処置を行います。マウスピースに切れ込みを入れることによって、ゴムをかけられる様になります。
分かりにくいかと思いますが、イメージが湧きやすい様にこちらをご覧下さい。
対合歯の臼歯には小さなボタンを付けます。プレシジションカットとボタンでゴムをかけていただきます。
ボタンを付けると、マウスピースがはまらなくなってしまうと思いますが、ボタンカットを行う事によりマウスピースをきちんとはめることが出来ます。ボタンカットとはマウスピースをボタンが当たる場所のみカットする事です。
↓↓イメージです!
この様な処置を行う事で、インビザラインでも顎間ゴムの使用が可能になります。
矯正治療はワイヤーのイメージが強いかと思いますが、実はゴムも重要です。
顎間ゴム以外にも、ワイヤーを結紮するための、エラスティックタイや歯と歯の隙間を閉じるために使用するパワーチェーンなどがあります。私の治療にもよく登場しています。
今回や過去の写真でどこについているか探してみて下さい。
「チェーン」という名前の通り網状になっています。引っ張ると輪っかが潰れ、元の形に戻ろうとする力が発生します。この力を使用して隙間を閉じるのです。
力の調整は玉数で変わるため「右が4玉で左は5玉」など状態に応じて力を変える事が出来ます。
パワーチェーンは2週間ほどで劣化し、牽引力が弱まってきます。実はこれも計算のうちです。歯も休み休み動かした方が良いので、時間が経つとわざと効果がなくなる仕組みになっています。最初に牽引力かけた歯冠という頭の部分が動き、牽引力が弱まったところで歯根という歯茎の中の部分が動くからです。
この様に、矯正治療は様々な道具や材料を駆使して進めていきます。一つ一つの処置にきちんと意味があります。
そんな矯正の材料ですが、ゴムにはこんな種類もございます!
透明のタイプがスタンダードですが、カラータイプのご用意もございます💖
気分転換やファッションの一部として好きなカラーで組み合わせたり、
矯正治療を楽しんでいる方もいらっしゃいます。
ご興味がある方はお声掛けいただけたら、カラーゴムを使用する事も可能ですよ〜(^_^)💓
矯正治療はすぐに終わる治療ではないですが、楽しみの一つに出来たら嬉しいです!
一緒に治療頑張りましょう。
それでは、またこちらで経過をご報告しますね!