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南千住小児歯科矯正歯科のブログ

10秒の検査でわかるお口の健康

こんにちは、南千住小児歯科矯正歯科の槇本です。ずいぶん更新が空いてしまいましたが、また定期的に皆様に役立てる情報を載せていきますのでよろしくお願いします!

さて今回は、お口の健康についてです。実はむし歯や歯周病になりやすいかどうかは、唾液が大きく影響しているのです。もう少し詳しく説明しますね。

唾液の役割

唾液は1日に1000~1500mlほど分泌されます。

唾液には、健康に関わるさまざまな働きがあります。例えば、食べ物の消化を助けたり、味を感じやすくしたりする働き。それから、口の中の汚れを洗い流す、酸を中和して、口の中を中性に保つ、細菌の繁殖を抑える、再石灰化によって、むし歯を防ぐといった、口の中を清潔で健康に保つ働きがあります。

ですが、唾液の成分は食事や生活習慣で変化し、個人差がかなりあります。そのため、唾液が正常に働いているか、唾液の組成を調べる事でお口の健康状態が分かるのです。

SMT(Salivary Multi Test)

当院では、10秒間の唾液検査を行う事で、唾液の状態を検査しています。

とても簡便ですが、検査でわかることはとても多いので、ぜひ紹介させて下さい!

むし歯について

①むし歯菌

むし歯菌が多いと、歯の表面に歯垢(プラーク)が付着しやすく、歯の健康を損なうことが知られています。
SMTでは、う蝕原性菌数との関連性が認められているグラム陽性菌群によるレサズリンの還元能を検出しています。っv

②酸性度

唾液の酸性度が高いと、口腔環境は酸性になり、エナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすいことが知られています。
SMTでは、pH指示薬の呈色変化から水素イオン量を検出しています。

③緩衝能

唾液には、むし歯菌や食物由来の酸を中和する機能(緩衝能)がありますが、その働きが弱いと、エナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすいことが知られています。
SMTでは、一定量の酸存在下の複合pH指示薬の呈色変化から、酸に対する唾液の中和力を検出しています。

歯ぐきについて

④白血球

歯と歯ぐきの間で細菌や異物が増加すると、生体の防御作用により唾液中の白血球が増加することが知られています。
SMTでは、尿検査に用いられている試験紙の技術を応用し、白血球エステラーゼ活性を検出しています。

⑤タンパク質

口腔内細菌や、歯と歯ぐきの間にあるバイオフィルム(プラーク)の影響により、唾液中のタンパク質が多くなることが知られています。
SMTでは、尿検査に用いられている試験紙の技術を応用し、色素結合法により総タンパク質量を測定しています。

口腔清掃度について

⑥アンモニア

口腔内の細菌総数が多いと、唾液中のアンモニアが多くなることが知られており、口臭等の原因になるといわれています。
SMTでは、血液検査で用いられている試験紙の技術を応用し、酵素サイクリング法によりアンモニアを検出しています。

(引用:https://lionpro.lionshop.jp)

方法

とてもシンプルな3ステップです。

①10秒間、洗口吐出液をうがいする

 

②検査キットを洗口液に浸す

③キットを測定器に挿入し、測定する。結果はこのように六角形で示されます。

それぞれの項目がどのような数値になるかで、むし歯、歯周病、口臭の状態が示されます。

 

はっきりと数値化される事で、患者様は現状をよりイメージしやすいため、自宅でのブラッシングや食生活に気をつけて頂くのにとても役立ちます。

 

当院では、矯正治療を開始する患者様には皆様、この検査を行っております。そうすることで矯正治療中のむし歯や歯周炎の予防に努めております。

ご興味ありましたら、ぜひお声がけください!

 

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