こんにちは😃
南千住小児歯科矯正歯科の歯科衛生士Kです。
今日は私が矯正中に気になっている歯ぎしりと食いしばりについてお話をしていきます。
そもそも歯ぎしりと食いしばりは無意識に行なっている場合がほとんどです。
様々な原因がありますが、ストレスや歯並びの乱れ、咬み合わせ不良などが要因と考えられています。力仕事をしている時や緊張時など、肉体的・精神的なストレスを歯ぎしりをすることによって発散している場合もございます。
私の場合は奥歯の噛み合わせが深いことや、矯正治療中で噛み合わせが安定していないのが原因かな?と個人的に予想しています。
自分の歯ぎしりの音で目が覚めてしまう事があり、歯が折れたのでは!??と怖い経験をしました( ; ; )笑
歯ぎしりや食いしばりを辞めたい!と思っても、睡眠時など無意識に行なってしまうので中々辞めることは難しいです。
歯列矯正で歯並び・噛み合わせを整えることで歯ぎしりや食いしばりが治りますか?
というご質問を受ける事があります。
歯ぎしりの要因の一つとして、噛み合わせ不良も含まれていますので、歯にバランスよく力がかかるようになることで、歯ぎしりを改善できる事はあります。また歯並びを整えることにより、口の周りの筋肉のバランスも良くなるので、食いしばりや歯ぎしりの抑制に効果がある場合もございます。
しかし、歯並びや噛み合わせが良くなっても歯ぎしりや食いしばりが改善されない場合ももちろんあります。
歯ぎしりや食いしばりの原因は一つではないので、複数の原因が重なり合って引き起こしている場合が多いです。その為、歯ぎしりの原因が歯並びの場合だけではなかった場合には、改善出来ない事もあります。
また歯ぎしりは、自覚症状がない場合も多く、明確な診断が困難とされています。
歯ぎしりはどれくらいの力がかかっているのでしょうか?😮
一般的に人間の噛む力の強さは、自分の体重程度の力と言われておりますが、思いっきり歯を噛みしめた時の咬合力は約70㎏だといいます。
日常的に食事をとる時の咬合力は、男性で60㎏、女性で40㎏ぐらいです。
無意識下で歯ぎしりをしている時にかかる力は、一本の歯に対してその人の体重の5~15倍の力がかかると言われています。すなわち人によってはなんと、1トン以上になる方もいるといわれております。
きゃー!!(><)恐ろしい!人間の噛む力すごいです。
歯ぎしりや食いしばりにはいくつか種類がございます。
無意識のうちに行っている噛みしめや歯ぎしりなどを総称して、
機能性咬合習癖:ブラキシズム(Bruxism)とも呼ばれています。
ブラキシズムは、大きく3つのタイプに分けられます。
グラインディング :上下の歯を臼の如くすり合わせる運動
ギリギリと音が聞こえるのがグラインディングの特徴です。
歯の削れが大きく歯が擦り減って平らになるという特徴がみられます。
クレンチング :上下の歯を静的に強く噛み合わせる動作
グラインディングと違ってクレンチングは音がしません。
力仕事の時に食いしばるように、寝ている時も同じように力が入ってしまう行為で、音が出ないために自分で自覚している方は少ないです。
タッピング :上下の歯を動的にカチカチと噛み合わせる動作
カチカチと音がするのがタッピングの大きな特徴です。
いずれも歯や顎に負担がかかります。
人は、1日の中で食事や話すことで上下の歯を咬み合わせるという行動は必然的に行っていますが、実際のところ上下の歯が咬み合っている時間は実質わずか5分から長くても20分以内が良いと言われています。
その他の時間は上下の歯は当たっていない状態が正常です!
リラックスしている状態では上下の歯は、2~3mm離れた状態になっています。
これを安静空隙(あんせいくうげき)と言います。
日中にこの安静空隙がある状態ではなく、歯列が触れた状態になっていることを、
TCH言います。
TCHとは、Tooth Contacting Habitの略です。
日本語でいうと、歯列接触癖といいます。
口の癖として、上下の歯と歯が当たっているというものです。
歯ぎしりをしていなくても、TCHがあることも多いです。
いずれも無意識にしてしまう事が殆どですので、歯や顎の負担を軽減する為にマウスピースを使用する事をオススメします(^_^)
保険を使って作ることができるので、費用も4,000〜5,000円程度で済みます。
マウスピースを使用する事によって歯や顎の負担を軽減する事ができます。
ただ、マウスピースを使用したからといって、歯ぎしりや食いしばり等がなくなるわけではありません。クッションの様なお守りとして使用していただけたらと思います。
歯ぎしりを放置していると、歯がすり減ります。その結果、歯のかみ合わせが悪くなり、食べ物を噛む力が低下したり悪影響を及ぼす場合もございます。
また、歯の表面のエナメル質が傷付くことで、虫歯菌の浸食リスクが高まったり、知覚過敏になることもあります。ひどい歯ぎしりだと、顎の関節への負担が大きくなり顎関節症になる場合もあります。
自分のお口の中を観察してみて、咬耗や楔状欠損がある方は、無意識にブラキシズムを行なっているかもしれません。
咬耗
歯ぎしりや食いしばりによって 生じる歯のすり減りです。ひどくなると歯が短くなったり欠けたり割れたりして、歯を失うことにもつながります。咬耗によって、象牙質(ぞうげしつ)という二番目の層が出てきてしまう事があります。歯の噛む面が黄色に見える場合は象牙質が露出しているかも知れません。経過を見て、適切な治療 が必要になります。歯ぎしりや食いしばりだけでなく、硬いものを咬みすぎたりした場合にも起きる事があります。また、加齢と共に少しずつ咬耗は生じます。
楔状欠損
楔状欠損とは、歯のエナメル質と象牙質の境目(歯と歯ぐきの境目の周辺部分)が楔が打ち込まれたように欠損している状態を言います。この状態が進行すると、冷たいものなどがしみる知覚過敏になったり、あるいはこの部分に歯垢(プラーク)がたまってむし歯や歯周病になりやすいなどの危険性も高まります。あまりに進行すると歯の神経が露出してしまうこともあるので十分な注意が必要です。
ブラキシズムや噛みあわせが強く当たる部分に見られる事があります。
また、習慣的に歯ブラシで強く磨きすぎてしまうと生じる事が多いです。
歯を守るためにも歯ぎしりや食いしばりが気になっている場合は、マウスピースの使用を検討してみて下さい(^_^)
当院でもマウスピースを作ることができます。
気になっている方は一度ご相談くださいね!
それでは、また次回の更新でお会いしましょう♫
荒川区南千住駅の矯正歯科医院|南千住小児歯科矯正歯科
日付: 2022年5月24日 カテゴリ:歯科衛生士Kさんの矯正日記