こんにちは、南千住小児歯科矯正歯科の槇本です。
2/25にBenedict Wilmes教授のセミナーに参加し、矯正用のインプラントアンカーの勉強をしてきました。
矯正用のインプラントアンカーは歯を移動する際の固定源として、顎骨に埋入する直径1.4mm~2.0mm,長さ6.0mm~10mmの小さいスクリューで、現在、効率的・効果的な矯正治療に欠かせない装置となっています。
埋入されたインプラントアンカーをただシンプルに使うだけでなく、このインプラントアンカーを組み込んだ装置をどうデザインするかがとても重要です。私も、症例の中で半数以上の患者様にインプラントアンカーを使っているので、もっと効率のいい歯の移動方法がないか、日々悩んでおりました。
やはりどの先生にも共通の悩みであったようで、当日の会場は、たくさんの先生方が参加し、みなさん真剣に聞き入って熱気に満たされておりました。
Benedict先生は、かつて口腔外科の先生であり、そのため解剖にも熟知し、口蓋に埋入するのが安全性・安定性共にベストだということをおっしゃっていました。また、使用する装置もデザインが独創的であり、一つの装置でいろんな機能を果たせるよう、たくさんの工夫も盛り込まれていました。
セミナーを聞いていると次々と新発見が生まれ、あれもこれも聞き逃さまいと、気づいたらノートはびっしりと図と文字で埋め尽くされました。とても楽しく有意義な時間となりました。
今や世界中の矯正医に学ばれているBenedict先生が発案したBENEfit Systemが誕生した背景には、一つのことを考え続け、深く追求していくことで新しい発見や学びが生じるのだとおっしゃっていました。
今回のセミナーは、学んだことを日々の患者様の診療で生かすだけでなく、気づきによる学びを今後さらに深めようと決心したセミナーになりました。