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南千住小児歯科矯正歯科のブログ

カテゴリ: 医院Blog

矯正を始める方へ 〜良い歯科医院の選び方〜

良い矯正歯科の選び方

 

矯正治療が上手く行くかどうかは、患者様にとって「人生が変わる」と言っても過言ではないと考えています。

当初2ページほど書こうと思ってましたが、書き始めたら、長文になってしまい、読みづらくなってしまいました。ご興味がございましたら、ご参考にされてみて下さい。

患者様は、他院でも、ご相談を受けられています。

実際、様々なご質問があります。「他の医院では、こう言われた」「他の医院では、もっと治療費が高かった、安かった」など、他院のご相談に関しては、肯定も否定もできません。歯科医師の立場から申し上げると、その先生の治療方法であったり、その医院経営・治療内容の為の適正な治療費だと考えるからです。

ただ、矯正治療は、治療期間が長く、治療費も安くはありません。また、一度契約して、治療が始まってしまえば、相談・検査・診断の時には対応が良かったのに、治療が期待と違っても、他の歯科治療のように、費用の点から別の医院に変更しづらい治療です。

実際に、矯正を行われた患者さんのなかには

「イメージと違う歯並びになった」

「治療が終わらず、費用ばかりかかる」

「忙しく、説明がなかった」

「通院している医院が潰れてしまった」

など矯正治療中の患者様も相談にいらっしゃいます。しかも治療が始まって2年近く経ってからです。

どの矯正医院で治療をされるかは、とても重要です。ネットにも、沢山の情報があり、それらの条件全てに当てはまる矯正医院はないとは思います。

長年矯正治療を行ってきた私が考える「矯正歯科の選び方」をお伝えさせて下さい。

矯正治療において、私が考える良い矯正医院の条件で最も重要なのは

1、「矯正医として患者さんの歯並びを治そうと思う熱意」

これに限ります。ある程度の矯正治療の知識と技術を身に付けていれば、手を抜かずに来院時にできるだけの治療をする熱意を持っている歯科医師の方が、明らかに綺麗に治ります。その為には、治療の前後の準備も必要です。定期的に写真・レントゲンを撮り、治療の前後にそれらを見て、カルテをチェックして、治療の流れ・期間が伸びていないか、患者様が来院された治療の時間以外(治療後・休日)も治療を検討しています。スポーツや勉強では、試合や試験当日の為に練習や予習復習をするのと同様です。

患者様が来院された時に、お口を見て治療する「いきあたりばったり治療」では上手くは治りません。

さらに、重要なのは次の2点だと思います。

2、患者様の希望通りに治る。

矯正医は相談時にご記入して頂いた問診票を読み、それを元にご相談します。基本的には、問診票に記入した主訴を改善する為の矯正治療計画を考えます。患者様の骨格・歯の大きさ・顎の大きさ・上下顎の位置など歯並びを改善する上で、様々な要因を考慮する必要があり、100%患者様のご希望通りになるとは限りません。従って、相談・検査・診断を行い、患者様のご希望を可能な限りお聞きして、できる所とできない所をしっかりお伝えして、その上で診療をされるかされないかご判断される様にする必要があります。

私としては、極端な話、矯正医として全てにおいて納得した治療よりも、患者様が大満足した治療の方が上手い矯正治療とも思っています。

3、最初に伝えられた期間内、治療費内で治療が終了する。

実は、この治療期間・治療費がトラブルになる事が1番かもしれません。最初に説明をされた期間を超えても終わりが見えず、また、一般的に一回の治療毎に調整料(3,000〜6,000円)がかかる矯正医院が多く、治療が延びれば、当初のご説明以上に治療費がかかってしまいます。患者様は内心そのように思っていても、なかなか口には出せず、不満が溜まります。良い医院では、治療期間・治療費もきっちり管理していて、患者様が不安になる前に、治療が伸びる場合には説明があります。例えば、治療費を分割払いされる患者様は多いですが、いつお支払いされ、残金はいくら残っているか、受付で聞いても即答できる矯正医院の方が安心だと思いませんか。

治療費が不安な方は、「トータルフィー」という治療費の制度を導入している矯正医院があります。これは、治療が始まって終わるまで総額の治療費で、毎回の調整料の支払いがありません。ただし、やや高めの治療費に設定してある矯正医院がほとんどです。

ホームページを閲覧して、相談に行き、これら全てを相談の30分で判断するのは難しいと思います。

では、私が矯正医ではなく、患者さんとして矯正医院を選ぶとすれば、どのように判断するかのポイントは、以下の16点です。

4、矯正専門の医院(矯正医が常勤)で、診療日が週5日以上ある。

5、治療方法がマウスピース矯正のみの矯正医院ではない。

6、ホームページ(インスタ)に症例写真が沢山ある。

7、ホームページに治療費数千円~、数万円~など安い分割払いなどが大きく書かれている医院ではない。

8、通院が30分以内である。

9、コミニュケーションが取れる。

10、常勤の衛生士さんが3人以上いる。

11、資料、契約書がある。

12、治療費が適正な範囲内である。

13、数ヶ月おきに写真、一年おきにレントゲンを撮っている。

14、紹介可能な一般歯科医院がある。

15、矯正治療でできる事、できない事(リスク)の説明がある。

以下は、必ずしも重要ではないですが、私が考えて治療・医院経営を行なっている事です。

16、常勤の矯正医が2人以上いる。

17、多店舗展開していない。

18、予約の治療時間を30分確保して、無理に患者さんの予約を取らない。

19、保定(矯正治療後に後戻りをしない為の装置)に、歯の裏側に針金を貼る。

4〜8は、ホームページで判断できます。

これらが大丈夫なら、ご相談の予約を取られて良いと思います。

1〜3と9〜19は、ご相談に行かれてみないとわかりません。

ご興味がある方は、それぞれについて詳しくご説明しますので、一読されて下さい。

4、矯正専門の医院(常勤の矯正医)で、診療日が週5日以上ある。

普段、歯のクリーニングや虫歯治療を行なっている歯科医院に、月に1〜3回バイトの矯正医が来ている医院で矯正治療をされるのは論外です。

通院されている信用できる先生の医院に来ている矯正医なので、安心されて治療を始められるお気持ちはわかりますが、後述する様に、治療の良し悪しは一般の先生ではわかりません。また、どんなに上手い矯正医でも月数回の治療日では本来の治療技術は出せません。装置が壊れたり外れたりした時の対応が直ぐには出来ず、痛みを我慢したり治療期間が延びる傾向があります。予約も取りづらいです。その矯正医が、医院に勤務し続ける確率はかなり低いのも問題です。

同様に大学病院で矯正治療を始められるのもお勧めできません。私が矯正治療を学んだ東京医科歯科大学矯正科は、平日の9:00〜15:30までしか治療をしていませんでした。(日本中の国立大学は同じです)学校や会社を休んでいらっしゃる患者さんが多かったです。学生の場合、担任の先生によって矯正治療の通院での遅刻を認めず(遅刻扱い)苦労されていらっしゃる患者さんもいらっしゃいました。内申書も心配されてました。矯正の担当医も年毎に診療日が変わる事もあり、また、毎日は治療していません。通常、1日と午前中のみの3コマで、しかも公務員なので、祝日の振替診療日はなく、休みも取らないといけないので患者さんにご迷惑をおかけした記憶があります。30代半ばで退職する人が多く、担当医が何度も変わる患者様もいらっしゃいました。

ちなみに、私の知る限りでは、裏側矯正・マウスピース矯正を行っている国立の大学病院矯正科はありません。

「選び方」によく「認定医」が良いと記載されている事が多いです。確かに認定医を取得する為には、一般的には、大学病院の矯正科に少なくとも6年は残らないと取得できませんので、一つの判断基準になります。私も認定医を取得する為に大学病院に6年在籍しました。更新はしていません。 

大学病院の矯正科では最初の2年間は、針金(ワイヤー)を曲げたり、模型を作ったり、検査の分析・診断・治療計画を立て先輩と相談したり、先輩の治療補助をしたり、本当に矯正漬けの毎日でした。3年目からは研究が主になり、大学院を卒業すると事務仕事(学生講義・実習の準備、新入医局院の教育の補助、診療、医局のセミナーなどが仕事でした。教育に携われた事により、自分の知識・技術の不明瞭な点がわかった事は良かったです。従って、矯正医としての知識・技術が伸びたのは当初の2年だと思っています。その後は、大学病院を退職してから色々なセミナーに参加して知識・技術を磨いてきました。

大学の矯正科に残らず、認定医も取得せず、治療が上手な矯正医も沢山いるのは事実です。普通に考えて、矯正の技術に自信がない矯正医が矯正医院を開業はしないので、「認定医」は矯正医院を探す一つの判断材料にはなりますが、絶対条件ではないと思います。

歯学博士の有無は治療の優劣には全く関係ありません。同様に学歴も関係ないと思います。

5、治療方法がマウスピース矯正のみの矯正医院ではない。

マウスピース矯正は良い方法ですが、歴史が浅く治療方法が十分には確立されていません。約8年前ぐらいから日本で導入され、当院では開業当初(約6年半前)から治療を行い、500症例を超えました。歯を並べるだけなら簡単ですが、噛み合わせをしっかりさせるには、マウスピースだけの治療ではとても難しく、一般的なブラケットを併用する事もあります。従って、表側矯正や裏側矯正の技術を習得していない矯正医が、マウスピース矯正を行うのはリスクがあると思います。

最近では、表側矯正と裏側矯正を学んでいない歯科医師が、数回の講習会に行き、片手間にされる事も多いのが事実です。

マウスピース矯正のみの医院では、治療費が安価である事が多く、そこで治療を始められる患者様が一定数いらっしゃいますが、予想通りに歯が動かない場合どのように対応されているのか心配です。

6、ホームページ(インスタ)に症例写真が沢山ある。 

私には歯学部の同級生が55人、大学病院の矯正科に入局してから350人ほどの歯科医師と接する機会がありましたが、正直申し上げて、誰が治療が上手いのか、全くわかりません。なぜなら、その歯科医師の治療を見た事がほとんどないからです。矯正科にいれば、毎週セミナーがあったり、学会に行く機会も多く、矯正医の治療を発表で見る機会があります。ただ、上手く治療できた症例やとても難しい症例を発表するので、全体的な治療はわからないのが本音です。

唯一判断できるのは、50人以上の治療前後の写真を見ればわかります。ホームページやインスタに治療前後の写真を沢山挙げていて、綺麗に治ってれば、その先生は上手いはずです。(インビザラインのクリンチェックの前後を載せる医院もあるので注意して下さい)

 

クリンチェック

7、ホームページに治療費数千円~、数万円~など安い分割払いが大きく書かれている医院ではない。

矯正治療は高額な為、分割払いできる医院は良いのですが、一般的には

ローンを組んで頂き、治療を始めてもらう医院が多いです。その場合、一般的には6パーセントの利子が付く為、総額の治療費が高くなります。

院内の分割払いですと、無金利が多いので、総支払額は変わりません。

「お試しマウスピース2万円から」など、安価な治療費を広告で謳って集客をする医院もありますが、実際は治療費が高額になってしまう事も多いので、ご注意下さい。

8、通院が30分以内である。

当院としては、もちろん遠方からいらっしゃって頂けるのは嬉しいです。

ただ、矯正治療は、長期間かかります。当院の患者さんで平均すると35回は通院して頂いてます。30分x35回 計1050分 17時間30分通院にかかる時間になります。また、矯正治療には、装置が外れた、壊れた、入らないなどトラブルはどうしても避けられず、急な通院も付き物です。交通費もかかります。

矯正治療終了後も、後戻りをしないよう保定装置を使用して頂き、定期検診に半年おきに通院が必要ですが、遠方から来院される患者様は、定期検診にいらっしゃらなくなる傾向があります。

小学生の場合、付き添いが必要な事が多く、遠方から来院して頂くのは大変だと思ってしまいます。

9、医院のスタッフとコミニュケーションが取れる。

患者さんにとっての医院に対する善し悪しは、感じ方や評価が様々です。

以下の2例は、私からすると、とても矯正治療が上手な矯正医ですが、口コミには、こんな内容が書かれています。実際、2院ともとても患者さんは多く評判も良いのですが、一部の患者様には以下の様に評価されてしまいます。

A矯正医院

相談で伺いましたが、後悔しました。

私のように話が苦手な人には合わないかもしれません。

先生は高圧的で、タメ口で話します。親しみやすい雰囲気であれば敬語でなくても気になりませんが、威圧感が不快です。問診票を読んでいないのか、記入した内容と同じことを聞かれます。

衛生士さんは親切でしたが、先生とは二度と話したくないので他の医院に行きます。

B矯正医院

電話対応が最悪です。人によるのでしょうが、まず名乗りませんし融通もききません。こんなに対応が悪いのは初めてで驚きしました。

A、B矯正医院の院長は技術的には、私からみて素晴らしいです。しかし、患者様は、技術だけではなく、院長の性格、歯科衛生士・受付の対応も求められますので、医院のチームワークが整った医院が良いと思います。ちなみに、当院の受付は、患者様対応・電話対応・カルテ、治療費、予約管理・技工物管理等においてとても優秀だと思っています。ただ、お電話を頂いた時に、出るのが遅い・保留の時間が長いのは、どの歯科医院においても避けがたい事(歯科医院特有な事情)なのでお許し頂ければと思います。

10、常勤の衛生士さんが3人以上いる。 

歯科医師だけでは、良い治療はできません。

よく訓練された歯科衛生士が常勤しているのはとても大切です。当院の歯科衛生士は、技術的には3年間矯正治療を学んだ歯科医師同等の実力はあると思っています。

当院では、全ての治療を矯正医が行っていません。可逆的な治療(ワイヤーを外すなど)は歯科衛生士が行っています。もちろん、装置を付けたり、ワイヤーを曲げたり治療において重要な部分は矯正医が行います。全ての治療を院長が行う医院も、数は少ないですがあります。ただ、予約が取りづらかったり、スタッフが定着しない(一日中アシストは辛い理由から退職)傾向があります。

後述しますが、治療中にスタッフが撮影する写真は、診療終了後にチェックして、治療が順調に進んでいるか、次回の治療で何を行うかカルテに記入して、治療がスムーズに進むようにしています。

歯科衛生士の人数は、治療の椅子ー1は最低勤務していると良い治療ができると考えています。例えば、当院では椅子が5台ありますので、常勤の歯科衛生士が最低4人は必要です。当院では常勤で5人(産休で1人不在ですので、実際は6人)います。歯科衛生士が治療の補助をする事で、患者さんが治療を受ける時間は確実に短くなりますし、治療は上手く進みます。余談ですが、歯科衛生士の求人倍率は20倍で、しかも矯正治療ができる歯科衛生士はとても少ないので、雇用は大変です。

さらに治療の補助だけではなく、材料や資料や技工物の管理等も行います。もちろん、矯正医も行いますが、チームとして行う事で、診療日に装着予定の装置が届いていないなどのミスがなくなります。

歯のクリーニングや虫歯のチェック等も行います。当院では、クリーニングは最低2ヵ月に一回は矯正治療時に行い、虫歯のチェックを行い、少しでも虫歯の疑いがある場合、矯正医ではなく、虫歯治療専門の歯科医師がチェックするようにしています。

11、資料、契約書がある。

診断の時に説明される内容は沢山あります。なかなかご理解、覚えているのは難しいです。話を聞いて契約書にサインはしたけど、内容が確かめられないようでは不安が残ります。

治療に入る前の検査の説明のことを”診断”と言います。これには、症状の説明とどのように治療するかという治療計画が含まれています。患者様がきちんとご理解してご契約されるよう、十分な説明と同意が必要です。この段階で治療に進まれなくても構いません。

矯正治療のよくあるトラブルの一つに、「当初説明を受けた治療期間・費用が違う」という事があります。書面に残し契約書が有れば安心です。

12、治療費が適正な範囲内である。

矯正治療は、自費治療ですので各々の医院で治療費が異なります。

ただ、適正な治療費ではないと良い治療は行えないと思います。矯正治療費には、矯正医の研修費・材料費・技工代・設備費・人件費等が含まれています。適正な治療費ではない場合、何かしら(人件費、材料代、設備など)を安く済ませています。

以前は聞かなかった矯正医院の倒産が、私が知っているだけで、ここ1年で4件東京内で起こっています。

 

                         

また、矯正学を学んでない一般治療の先生が行う安価なマウスピース矯正(インビザライン)・小児の取り外し可能なマウスピース型矯正(拡大床・プレオルソ等)・前歯だけの部分矯正はお勧めしません。上手く治る事もありますが、治らない時は、別の医院に行って一から治療をする必要があり、結局は、高額になってしまいます。

適正な治療費(調整料を含む)
表側矯正 80~120万円
裏側矯正 120~160万円
マウスピース矯正 80~120万円
小児矯正(第Ⅰ期治療) 35~60万円

 

13、数ヶ月おきに写真、一年おきにレントゲンを撮っている。

矯正医院では、通常、お口の写真だけではなく、お顔の写真も撮ります。良い歯科医師の条件と言われると、ある程度のレベル以上の歯科医師は「治療の写真を撮る」と言う事が多いです。歯や歯肉の色、形、顔とのバランスを把握するには、写真が一番良い資料です。それによって、適切な診査・診断を行えるとともに、医院の全スタッフと患者様が治療計画・内容を共有するのにも役立ちます。

また、レントゲンも治療をする上では重要な資料です。特に、矯正医院ではセファロというお顔の横のレントゲンを撮るのが一般的です。

治療開始時のみ撮る医院はお勧めできません。治療中でも定期的に写真を撮る事により、治療前・治療中・治療後の状態の把握、将来的な変化への対応ができます。

当院では、治療中の写真は、患者様が帰られた後(診療後)に見て、今後の治療方針を検討して次回の診療時に行う事をカルテに記入しています。また、パノラマレントゲンで は、動かした歯が綺麗に並んだだけではなく、歯の根も綺麗に並んでいるか(根が平行になっているか)確認して、並んでいない場合は、装置(ブラケット)を付け替えます。セファロレントゲンでは、横から見た歯の動き、口元の変化を確認しています。

他の病気でも再検査をするように、矯正治療においても再検査・再診断が重要です。

転院される場合にもこれらの資料があれば、転院先での治療もスムーズにできます。

14、紹介可能な一般歯科医院がある。

最近では、当院の様に○○歯科・○○矯正歯科と標榜する歯科医院も増えています。一つの医院で虫歯治療・抜歯・矯正治療もできる医院です。

治療中には虫歯、歯肉炎、抜歯等、一般歯科医との連携が不可欠です。矯正医院側で紹介先がない場合、患者さんは自分で一般治療の歯科医院を探さないといけなくなります。

矯正中の虫歯治療は可能ですが、ワイヤーを外さないと治療できない場合も多く、治療の流れとしては

①矯正医院でワイヤーを外す

②別の歯科医院で虫歯を治療する

③矯正医院に戻り、ワイヤーを再度装着する

これらを1〜2日でしないといけません。

また、矯正治療を始めるにあたり、抜歯が必要な患者さんは、別の歯科医院で抜歯をする必要がありますが、予約が取れず、治療開始まで3ヶ月以上かかってしまう場合もあります。信頼できる一般歯科医との連携治療がきちんと出来ている矯正医院を選ばれるのも重要なポイントです。 

当院では、一般治療も行っていますので、基本的な治療は当院のみで可能です。日曜日には、口腔外科の歯科医師も出勤していますので、難しい親知らず、埋伏歯の抜歯、舌小帯の切除など当院にて可能です。

当院で診療できない治療(インプラント・顎関節症など)は、東京医科歯科大学、東京歯科大学等にご紹介させて頂いてます。

15、矯正治療でできる事、できない事(リスク)の説明がある。

最近、「矯正治療は痛いですか」というご質問がよくあります。矯正治療で痛みがない治療はないです。ただ、長い間世界中でされている治療ですので、患者様が我慢できず、痛みを理由に治療を途中でやめられる事はないです。ただ、装置によっては、痛みが強い物もありますので、使用する前にメリット・デメリットをご説明してご判断頂きます。

また、「治療終盤で上下の前歯の真ん中を完全に一致させたい」というご希望が多くなってきています。最善の努力はさせて頂きますが、元の歯の位置、上下左右の歯の大きさ・上下顎の位置関係などの問題により、完全に一致しない事もよくあります。当院では、ご契約時にご説明して、ご契約書にも記載していますのでご了承はして頂いてます が、「どうにかならないか」とおっしゃられる患者様もいらっしゃいます。例えば、左の写真は当院で矯正治療を終了された患者様の写真ですが、上下の真ん中は一致していると思われますか?よく見ると、微妙に上の真ん中に対して下の真ん中は右にずれています。

矯正時に起こりうる副作用を記載した書類も、本日お渡し致しますので、よろしければ一読して頂ければと思います。沢山ありすぎて、矯正治療をされるのを躊躇されてしまうかもしれませんが、「治療後に知っていれば矯正治療をしなかったのに」と思われるよりは、知っておいて始められる方が明らかに良いと思います。

私が考える起こりうる副作用順です。

a.痛み

b.三角空隙(ブラックトライアングル)

c.後戻り

d.歯肉退縮

e.歯の根の吸収

f.詰め物の破損・作り替え

g.歯の白濁(ホワイトスポット)

h.顎関節症

l.成長による噛み合わせの変化

k.歯のクラック

l.歯髄壊死

矯正治療をされたら、必ず起きてしまう事ではないのですが、残念ながら、起きてしまう副作用です。もちろんこれらが生じないよう矯正医は歯を動かしてはいるのですが、経験した事がない矯正医はいないと思います。経験を積んだ矯正医でしたら、感覚的にどの副作用が起きてしまう可能性が高いかを患者様にお伝えできると思いますが、はっきり申し上げて正解にはわかりません。もし、当院で治療をされる患者様は、記載された内容を充分ご理解の上、治療を開始して頂ければと思います。ご不明な点がございましたら、検査・診断時にご質問下さい。

 

16、常勤の矯正医が2人以上いる。

矯正治療は、長期間かかり、治療費も一部先払いにしている医院が多いです。従って、治療される医院が倒産したり、あるいは先生が病気になったら、どうなるのか不安に思われる患者様もいらっしゃいます。歯科医院は、普通に診療をしていれば、まず倒産はしない業種です。しかし、病気は避けられません。一般的には、骨折するようなスポーツはしませんし、風邪も引かないように注意している歯科医師は多いです。実際、骨折をした開業医を私の周りでは聞いた事はありません。ただ、避けられない病気になってしまう事があり、1人で診療している矯正医院の場合、治療が中断してしまいます。大病の場合は、最悪閉院になります。

このような理由から2人以上矯正医がいる医院の方が安心だと思います。

また、矯正治療についても、院長だけの治療方針だけで診療するより、何人かの矯正医と相談しながら治療をした方がより良い治療ができると考えています。

当院では、特にご希望がなければ、1人の矯正医が治療をするのでなく、別の矯正医にも定期的に治療をさせて頂くようにして、治療の共有・治療方針の確認を行い、より良い方法がないかを、矯正医で相談しています。

17、多店舗展開していない。

一つの矯正医院が順調に患者様が増えてくると、別の地域由で、もう一医院開業する矯正医がいます。2医院までは良いのですが、更に医院を増やすと院長が管理できなくな り、分院長任せになる傾向があります。分院長の矯正医としての実力はわかりませんし、治療が始まったばかりなのに、分院長が退職する可能性もあります。

そればかりではなく、矯正医院の経営(人材確保など)はやや難しく、患者様が少なくなると、医院を統廃合してしまう事もあります。倒産した4医院のうち2医院は多店舗展開していた矯正医院です。歯科医院は、他業種より設備費と人件費がとても高額なのと離職率が高いので、多店舗展開は難しい業種だと思います。例えば、診療の椅子は一台400万円、レントゲン装置は2,000万円、光学印象は600万円します。

18、予約の治療時間を30分確保して、無理に患者さんの予約を取らない。

矯正治療は期間がかかるだけでなく、一回の治療時間もそれなりに必要です。患者様の装置と歯の全体的なクリーニングをして、虫歯や歯肉の状態をみて、装置の調節をして、説明をして帰られるまでに最低15分はかかると思います。あまりにも忙しい医院ですと、どこかを省略して時間を短くすることになります。その日にやるべき事を省略しがちになるので、治療もなかなか進まなくなり、治療期間も伸びる事になってしまいます。また、予約診療にもかかわらず、毎回30分以上待たされる医院も問題があるのかもしれません。

当院でも、ご予約時間から診療できるように努めていますが、痛みがある患者様(急患)の予約が入ったりすると、20分ほどお待ち頂く事はあります。そのような時には、その旨をカルテに記載して、次回来院時にはお待たせしないようにして、なるべく皆様の待ち時間も平等になるようにしています。

「予約は取り易いですか?」というご質問も良くあります。正直申し上げて、土・日曜日、平日の18:00以降は、ご希望される患者様が多いです。矯正治療は、1ヶ月〜2ヶ月に一度の診察が多いので、通常ですと診療後にご予約を取られて帰られるので、ご予約に問題はないと思います。ただ、ご予約日の数日前にキャンセルされると、土日と18:00以降ですと2〜3週間先になってしまいます。これは、全ての矯正医院に当てはまります。もし、ご希望通りにいつでもご予約が取れる事を重要視される患者様は、開業して1年以内の矯正医院(患者様数が少ない)をお勧めします。

19、保定(矯正治療後に後戻りをしない為の装置)に、歯の裏側に針金を貼る。

矯正治療のもう一つの問題は「後戻り」です。「後戻り」とは矯正治療で綺麗になった歯並びが、少しずつ動いてがたがたになってくる事です。患者様の周りにも以前矯正治療をしたけれど、段々歯並びが悪くなってきたという人がいらっしゃると思います。矯正治療 の技術(特にマウスピース矯正・矯正用アンカースクリュー)は進歩していますが、「後戻り」の問題に関しては全く進歩せず解決していません。余談ですが、矯正の研究は「後戻り」分野にもっと力を入れて欲しいと思っています。

「後戻り」を防ぐには、保定装置(リテーナー)を治療後にお渡しして使用して頂きます。保定装置には、主に3種類あります。

①クリアリテーナー(マウスピースタイプ)

②床タイプのリテーナー

③Fixリテーナー(針金を歯の裏側に貼るタイプ)

どのタイプを使用するかは、医院によって異なり ます。使用時間も1日中・就寝中だったり、期間も2〜3年・10年・一生など様々です。私が読んだ本には、保定装置の使用期間は動かした期間と書かれていました。

どんなに上手な矯正医が治療を行なっても「後戻り」は起きてしまいます。それを防ぐには、保定には歯の裏側に針金を貼るタイプがベストだと考えています。実際、下顎の前歯には7割、上顎の前歯には3割ぐらいの矯正医は針金を貼るタイプの保定を行なっていると思います。ただ、歯磨きのしにくさ、舌感を考慮してこのタイプの保定を使用しない矯正医もいますが、少しでも後戻りを起こさせない為には必要だと思います。

 

まとめ

東京都は、他県に比べ、矯正治療を行なっている歯科医院がとても多いので、医院を選べるメリットもありますが、逆に何件も相談に行き、色々な説明をされて、どの医院で始めればいいかわからなくなってしまうデメリットもあります。ドクターショッピングはお勧めできません。多くて3件だと思います。

「歯を抜かない治療をご希望をされた」患者様が、全ての矯正医院で難しいと言われたのに、1医院だけできると言われて、その医院で始められ、治らなかった事や、「痛みがない矯正治療をご希望された」患者様が、痛みがほとんどない矯正治療ができると言われ、その医院で矯正を始めたらとても痛かった事などがあります。

ほとんどの医院で説明された事は正しいので、何件も相談に行き、他の医院で難しいと説明されたが、ご希望の治療方法・期間・治療費でできる矯正医院を見つけ治療を始められるのは注意して下さい。

上述した1〜19の条件をすべて満たしていても、相性が合わなかったり、全く別の観点で選びたくない事も起きると思います。その場合は、ご自分の気持ちを最優先される事をお勧めします。矯正治療は、長期間かかるので、相性の合わない矯正医院での治療は難しいと思います。

最後になりますが、矯正治療が上手くいく為には患者様のご協力も大切です。指示通りに装置を使用したり、治療間隔を守ったり、無断キャンセルをされない等が、治療をスムーズに進める上でとても大切です。

 

信頼できる矯正医院を見つけて頂いて、矯正治療をして良かったと思って頂けたら幸いです。

荒川区南千住駅の矯正歯科医院|南千住小児歯科矯正歯科

日付:  カテゴリ:医院Blog, 矯正治療関連

あごがカクッとなる、口が開けづらい…顎関節症のお話

口を開けるときにカクッと音がなる、朝起きたとき、口が開けづらいことがある・・・といったお悩みをよく聞きます。

今回は、それらの症状である、顎関節症について説明いたします。

1.顎関節症とは

顎関節症は、口を開け閉めするあごの関節やあごを動かす筋肉(咀嚼筋)に異常が起こり、「カクっと音がする」「口が開きにくい」「あごが痛い」「痛みがあって口が開かない」「食べ物が噛みにくい」といった症状の現れる病気です。
原因としては、大きく4つの習慣が関わっています。

・ストレス

・食いしばり

・歯ぎしり

・歯列接触癖(TCH)

・歯並び

歯ぎしり・食いしばりは歯にも強い力がかかりますが、同様にあごの関節や筋肉にも大きな負担がかかります。
関節には常に強い力がかかり、筋肉も常に過度な力が加わり続けると負荷がかかり続けて顎関節症につながります。

歯列接触癖(TCH)とは聞きなれない言葉かもしれないですが、人は食事をしている時以外は上下の歯の間にわずかにすき間が開いていることが普通の状態です。

しかし、意識せずに歯をかみ合わせることがくせになっている場合もあります。
このことを歯列接触癖(TCH)といいます。

TCHは顎関節症の方のおよそ8割にこのくせがあるといわれています。

 

2.顎関節症の症状

 

・第一段階

顎を動かす筋肉周辺に炎症が起き、口を開閉すると頬のあたりが痛みます。これは咬筋などの咀嚼筋が炎症を起こしているためです。

・第二段階

顎関節を正常に動かすための、関節円盤という軟骨がずれた状態です。口をあけ閉めすると、カクッという音がします(クリック音)。この段階では痛みがないことが多いです。口を開け閉めする際に関節円盤がずれたり、正しい位置に戻ったりすることでカクッとなります。

・第三段階

正常では、口の開く大きさの目安は自分の指、人差し指から薬指まで3本を縦にして口に入る大きさです。その時の開口量が約40mmです。第三段階は、痛みはないものの、口が開かず、無理に開けると痛む状態です。関節円盤がずれた位置からもとの位置に戻らなくなるため、顎の動きの邪魔をするのです。ほとんどの場合、クリック音は起こりません。

・第四段階

口は一応開くものの、大きくあけることはできません。痛みがあることも多く、顎関節が一部変形したり癒着したり、繊維化したりといった病変を起こしています。口をあけたときのカクッというクリック音が、ジャリッという音にかわります。

 

3.治療方法

上記の症状の第一、第二段階は治療せずに寛解することが多いです。しかし、第三段階以降は、生活に支障が生じてしまうことが多いので、受診される患者さんが多いです。

主な治療方法を紹介します。

セルフケア指導

顎関節症の原因である食いしばり、TCH、ストレスは、まず日常生活で意識することで改善していきます。まず、患者さんに癖があることを気づかせることで、それを止める方法を指導し、日常生活で実践してもらいます。

セルフケアのポイントは、顎を安静にして刺激しない状態を作ることです。それによって、予防にもつながります。

スプリント療法

顎の安静と噛み合わせの安定を図るため、患者様のお口に合わせてスプリントと呼ばれるマウスピースを製作します。就寝時を中心に1日8時間以上装着していただくことにより、2~3週間で効果が表れはじめます。スプリント調整後に歯をわずかに削って噛み合わせを調整するケースもありますが、基本的には歯を削らずにできる治療からはじめていきますので、ご安心ください。

矯正治療

顎関節症は、複数因子によって発症する病気なので、歯並びが改善することで、顎関節症が全く改善することはありません。

ですが、以下の歯並びは、顎に負担がかかってしまう代表的な歯並びなので、矯正治療を併用した治療がおすすめです。

開咬

奥歯でかみ合わせた時に、前歯がかみ合わない歯並びを開咬といいます。

開咬は、前歯でかみ切りにくいため、奥歯ばかり使用してしまいます。

また、歯は全体的にバランスよく噛んでいることで歯の役割を果たしていますが、奥歯しか噛んでいないことで、その分の負担がかかります。

そのため、顎関節に負担がかかりやすい歯並びです。

過蓋咬合

前歯がかみ合わずに、上の前歯が大きく被さっている状態です。

開咬と同様に前歯がかみ合っていないため、症状が強いと、上の前歯の裏側に歯が当たってしまうこともあります。

根元が当たることから、顎関節の動きに制限がかかってしまうため、顎の関節に痛みを生じることがあります。

 

4.まとめ

顎関節症は、さまざまな要因が重なって発症している疾患です。

かみ合わせが原因の場合には、矯正をしてかみ合わせが改善すると、症状が落ち着くケースもありますが、全ての方がそうではありません。

ただし、かみ合わせのバランスが整うことで、口周りの緊張が緩和されます。

また、歯並びが改善することで、汚れが落としやすく、むし歯や歯周病のリスクを軽減することも可能です。

 

もし、ご自身が顎の症状にお悩みでしたら、ぜひ当院へご連絡ください。

保険治療による顎関節症の治療はもちろん、矯正治療も行っております。

矯正治療ご希望の場合は、随時無料相談受付中です。初診相談時は、お口の中をしっかり診て、口腔内写真やレントゲン撮影を行い、分かりやすく動画を使いながら詳しくお話をしております。

お気軽に、ご相談ください。

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口ゴボはどうやって治療するのですか?

横顔が、口元が盛り上がっていることを口ゴボと言います。

口ゴボ自体は見た目の状態なので病気ではありませんが、口呼吸や歯周病などの健康面にも影響する可能性があります。

元々、口ゴボといった用語はありませんでしたが、近年のSNSなどでも口ゴボといったキーワードでの検索率が増えているため、たくさんの方が「口ゴボ」で悩まれているのだろうと思います。

口ゴボにはいくつかのタイプがあり、原因もさまざまです。

そのため、どんなタイプか、治療法は何があるのか、解説していきたいと思います。

 

口ゴボとは

口ゴボは、上顎が通常よりも前方に突出している状態を指します。これにより、歯が正常な位置よりも前に出て見えることが特徴です。

一般的には「出っ歯」とも呼ばれますが、医学的には「上顎前突」という用語が使用されることが多いです。この状態は、顔の見た目に影響を及ぼし、自信の低下や発音の問題を引き起こすことがあります。

①上顎が出ているタイプ

このタイプは、上顎が出ている、あるいは前歯が出っ歯である状態なので口元が前に出てしまうタイプです。矯正治療を行うことで、前歯の角度を改善することにより見た目を良くすることができます。

②上下顎が出ているタイプ

このタイプは、上顎と下顎の骨の両方が前に出ているために、口が閉じにくいタイプです。このタイプは、上下顎前突症とも呼ばれます。口を閉じると、口唇に力が入ってしまい、不自然に見えます。このタイプの口ゴボは、歯列矯正で上下の前歯を引っ込めることで改善できます。

③下顎が小さいタイプ

このタイプは、下顎の骨が小さくて後ろに引っ込んでいるために、上顎の骨や前歯が前に出て見えるタイプです。このタイプは、出っ歯とも呼ばれます。口を閉じると、下唇の下に深い溝ができたり、下顎の先に梅干し状のシワができたりします。このタイプの口ゴボは、歯列矯正で上の前歯を後方に引っ込めることも必要ですが、場合によっては外科手術を行い、下顎を前方に出すことで改善できます。

 

当院の治療例

20代女性、ガタガタと口元の突出を主訴に来院されました。

口ゴボタイプとしては、②上下顎が出ているタイプになります

治療前:

治療方法:上下顎両側第1小臼歯、合計4本抜歯を行い、上下にワイヤー装置を装着しました。

治療期間:2年4ヶ月

治療後:

 

口元の変化

今回は、口ゴボが主訴なので、その変化も見て頂きたいのですが・・・

横顔のレントゲン写真になりますが、オレンジ色の線で示している鼻〜口〜顎のラインの違いがわかると思います。

そして、その変化の原因である、前歯の角度が、治療前と治療後で大きく中へ入っていることもお分かりいただけると思います。

患者様は、口元だけでなく、お鼻も高くなったと言われたそうで、とてもご満足いただけました。

 

 

もし、ご自身の口元についてこんな症状かも、と悩まれておりましたら、是非当院へご連絡ください。

当院は随時無料相談受付中です。初診相談時は、お口の中をしっかり診て、口腔内写真やレントゲン撮影を行い、分かりやすく動画を使いながら詳しくお話をしております。

お気軽に、ご相談ください。

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笑ったときに歯茎が見えます・・・

こんにちは、矯正担当の槇本です。

今回は、ガミースマイルについてのお話です。ガミースマイルとは、笑った時に歯茎が目立ってしまう笑顔のことを言います。

・ガミースマイルってなに?

・治した方が良いの?

・原因はなに?

・治療法はある?

などについて、詳しく解説したいと思います。

ガミースマイル

ガミースマイルの由来は、「歯茎」の英語である「gum」の形容詞、「gummy」です。

ガミースマイルの明確な定義はありませんが、一般的には、笑った時の歯茎の露出が3mmを超えるとガミースマイルだと判断されます。

見た目が可愛く、チャーミングな印象を与える一方で、歯茎が見えるのをコンプレックスに感じることもあります。

ただ、ガミースマイルは何かの病気ではありませんので、ご安心ください。

特にアジア人(モンゴロイド)の骨格に多く、欧米人の骨格には少ないと言われています。

 

ガミースマイルの原因

その原因は主に3つあります。

1.骨格的な問題

上顎の骨が前に出ている上顎前突の場合、歯と歯茎の部分が出っ張った状態になると、上唇が押し上げられるためガミースマイルになる可能性があります。

遺伝的に出っ歯になることもありますが幼少期の指しゃぶりや、舌の癖など日常の悪習慣から出っ歯を引き起こす原因があります。

 

2.唇の問題

骨格の問題以外にも、口周りの筋肉や上唇が原因でガミースマイルになってしまう可能性があります。

たとえば、上唇を上げる力が強い、上唇が薄いことも要因といわれています。

上唇を上げる筋肉が必要以上に発達してしまうと、唇がめくれ上がってしまい、歯茎の露出が増えてしまいます。

上唇の縦幅が短く薄いと、口を少し開けただけでも歯茎が見えてしまうことがあります。

 

そのため、ガミースマイルが生じやすい傾向にあると考えられます。

 

 

3.歯の形の問題

歯茎や歯の大きさが原因でガミースマイルになってしまう原因はあります。

しかし、歯茎だけが原因でなるケースは少なく歯並びや骨格などなんらかの問題があることに原因の場合いがあります。

歯に歯茎が大きく被さっていたり、平均よりも歯が小さかったりしても歯茎が強調され、ガミースマイルを生じてしまうことがあります。

 

 

ガミースマイルって治せるの?

いくつか、治し方についても紹介いたします。

 

1. 歯肉整形、セラミック矯正

歯ぐきや場合によっては歯のまわりの骨を削って歯ぐきのラインを上げて、歯にはかぶせ物をする方法です。歯の長さによってはかぶせ物をかぶせないこともあります。

こちらも外科処置が必要になりますので、できない方には適用となりません。

 

2.外科手術

上顎骨が長いことが原因で、ガミースマイルになっている場合は、上顎骨を短くすることでガミースマイルを治すことができます。

 

3.美容医療施術

上唇が上がりすぎてしまうことを防ぐために、上唇挙筋という筋肉にボツリヌストキシンを注射する方法です。
ボツリヌストキシンは筋肉の働きを弱める効果があり、歯科では歯ぎしりや食いしばりが強い方にも咬筋という別の筋肉に注射することがあります。

ボツリヌストキシンは3〜6ヶ月ごとに注射することで、その効果を持続することができます。

 

4.歯列矯正

ワイヤー矯正で、歯の位置を引き上げることで改善します。

顎の骨にネジを埋め込んで固定源とする「インプラント矯正」を併用することで、ガミースマイルを効率良く改善することができます。

 

 

ガミースマイルは治した方がいいの?

ガミースマイルで治療を検討している方の多くが、その特徴的な見た目をコンプレックスに感じていたりと、見た目の悩みからご来院されます。

ではガミースマイルでも見た目にコンプレックスは感じていない、という方も治療をした方が良いのでしょうか?

結論から言うと、ガミースマイルは病気ではありません。

単純に骨格や歯茎の特徴がガミースマイルの特徴に当てはまっている、というだけなので、基本的に見た目が気にならなければ治療を行う必要はありません。

ですが、もっと笑顔に自信を持ちたい、という方はとても多いです。

治療法の選択肢は多くありますので、もしご興味がありましたら、ぜひご予約時に「ガミースマイルが気になる」とお伝え頂ければ、スムーズにご案内できます。

どうぞお気軽に、ご相談ください。

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矯正したらほうれい線が変わった!?

こんにちは、矯正担当の槇本です。

矯正治療によって、ほうれい線が濃くなる、薄くなるなど、いろいろな情報が出ているので、矯正治療を迷ったり、今の治療に不安を感じる方もいらっしゃると思います。今回は、ほうれい線と矯正治療の関係について解説します。

矯正治療とほうれい線の関係

ほうれい線とは、鼻の真横から口角にかけて斜めに伸びる溝のことです。矯正治療は、口腔内の領域で行うことで、歯を動かしていく治療です。口の中と外なので、矯正治療は直接ほうれい線に影響することはないのです。

しかし、矯正治療によって口元の印象は変わります。その見え方の変化で、ほうれい線の見え方が変わることがあるのです。詳しく説明します。

ほうれい線が濃くなると感じる場合

八重歯がある場合

八重歯は、位置がちょうど、ほうれい線の下にあたることが多いのです。その八重歯のおかげで、鼻の斜め下の皮膚が伸ばされ、本来ならほうれい線があっても、顕著に見えなくなってしまうのです。

矯正治療をすることで、本来の歯の位置に戻ることでその部分の皮膚の張りが減ってしまうことになります。

出っ歯の場合

出っ歯の場合でも、前歯によって鼻の斜め下の皮膚が伸ばされ、ほうれい線が見えづらくなっていることがあります。出っ歯の治療は、抜歯をともなうことが多いのですが、歯の角度を本来の角度に引っ込めることで鼻の斜め下の皮膚が余ってしまい、ほうれい線が目立つと感じることがあります。

もし、矯正治療でほうれい線が濃くなったと感じても、八重歯や出っ歯を治すことで、歯の本来の正しい位置に戻しているので、顔のバランスはよくなります。そのため、だんだんほうれい線が気にならなくなることが多いので、ご安心ください。

ほうれい線の原因は・・・?

本来のほうれい線の原因は、以下の項目があります。

・皮膚の弾力の低下

皮膚の弾力が低下すると皮膚がたるみ、ほうれい線ができやすくなってしまいます。皮膚の弾力の低下というのは、肌内部のコラーゲンやエラスチンといった繊維芽細胞が紫外線ダメージや加齢などによって減少することで起こります。

・表情筋の衰え

加齢により表情筋が衰えると皮膚全体を支えきれず、重力に負けて下へ垂れ下がることでたるみを引き起こます。また、生活習慣によって表情筋が衰えることもあります。

 

このように、ほうれい線の原因は皮膚や筋肉となるので、本来矯正治療は直接な影響がないのです。また、矯正治療を行うことで、ほうれい線が薄くなると感じる場合もあるのです。

ほうれい線が薄くなると感じる場合

歯並びが悪いと、口の周りの筋肉、表情筋を均一に動かしにくくなることがあます。矯正治療を行うことで、噛み合わせが良くなるとともに、これまでしっかり動かしていない表情筋もバランスよく動かすことができ、その結果ほうれい線の改善につながるのです。

 

舌回し体操 カンタンほうれい線対策

お自宅でできる、簡単な表情筋トレーニングもあるので、是非試してみてください。

舌回し体操とは、舌を唇側の歯茎の表面に合わせて、口の中で歯茎に沿って舌を回す体操です。

左回しに20周して右回しに20周することを1セットとし、これを3セット毎日続けてください。矯正治療中もできるので、是非試してみてください。

 

もし、ご自分の歯並びが気になるけど、ほうれい線に影響するのではないか、とご心配な方がいらっしゃいましたら、ぜひ当院へご相談ください。

初診相談は無料で、口腔内写真やレントゲンなどの資料を用いて、現状をわかりやすく説明し、治療方法を提案しています。ご予約はwebやお電話から受け付けております。お待ちしています。

 

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新年のご挨拶

こんにちは、南千住小児歯科矯正歯科です。

 

元旦には、能登半島を中心とした大地震が発生し、また翌日、羽田空港では航空機と旅客機が衝突するというの痛ましい事故が起こりました。犠牲となられた方々に心よりお悔やみ申し上げますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

 

当院は、開業して6回目のお正月を迎えました。

日々知識の更新をし、南千住をはじめ地域の皆様が口腔を通して健康でいられるよう、スタッフ一同邁進していきます。

 

本年も、何卒よろしくお願い申し上げます。

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子どものマウスピース矯正はどうやって治る?

こんにちは、槇本です。

今回は前回に引き続き、マウスピース 矯正装置、インビザライン ・ファーストについて詳しく解説したいと思います。

 

 

インビザライン ・ファーストはどういう患者さんに適応するの?

①目立たない装置がいい

インビザライン ・ファーストはポリウレタン製の透明なマウスピースです。そのため、お友達とお喋りをしても目立たず、他の人から矯正中だと気づかれることはほとんどありません。

ワイヤー矯正の場合、金属製のブラケットとワイヤーなので歯の表面に装置が付き、どうしても目立ってしまいます。

②むし歯のリスクが高い

お子様が治療を受ける場合、親御さんの気にすることはやはり、むし歯です。インビザライン・ファーストの適応年齢のほとんどが小学生なので、まだ歯磨きが十分ではなく、仕上げ磨きが必要になることが多いです。

マウスピース 型の矯正装置であれば、自分で装置を取り外すことができるため、歯磨きの際はお子様だけでなく、親御様も普段通りの歯磨きをすれば口腔内を清潔に保つことができます。

③金属アレルギーがある

矯正装置は、拡大床、ワイヤー装置をはじめほとんどが金属を含むものですが、インビザライン ・ファーストは全く金属を含まない矯正装置です。金属アレルギーをもつ患者様は、今まで矯正治療を諦めることもありましたが、インビザライン・ファーストが選択肢の1つとして登場してからは、諦める必要もなくなってきました。

 

インビザライン ・ファーストではどんなふうに治るの?

当院で治療を行った、金属アレルギーがある患者様の治療経過を1つご紹介いたします。

主訴:でこぼこ

患者:9才男児

主訴:前歯のでこぼこ

既往歴:金属アレルギーがある

金属アレルギーがある場合は、ご希望があればパッチテストを行える皮膚科へ紹介しております。今回は、Co(コバルト),Ni(ニッケル)にアレルギーがありましたので、マルチブラケット装置ではなく、メタルフリーのマウスピース 矯正を行うこととなりました。

 

初診時写真

上顎は、前歯4本と、第一大臼歯が永久歯になっています。

下顎も、前歯4本と、第一大臼歯が永久歯になっているのと、乳犬歯が抜けています。

前歯にでこぼこがあり、患者様のお母様もそこが気になっているとのことでした。

 

セファログラム写真

前歯が前に傾いているため、口元も少し出ています。

 

治療開始1年

患者様は装置の装着時間、20時間/1日をしっかり守り、前歯のでこぼこが改善してきました。

その間、乳歯が抜けていてもインビザラインファーストは「萌出スペース」機能があるので、問題なく治療は続けられます。

 

治療開始1年8ヶ月(2021/3/1)

 

 

セファログラム写真

 

現在の口腔内写真

乳歯が生え変わり、全て永久歯に生え変わっています。萌出スペースをうまく確保することができました。

このように、混合歯列期から治療を始めることにより、永久歯が生えるスペースの確保と、叢生を改善することによって、正常咬合を獲得することができました。

今回は、患者様の治療の協力度がとても良かったため、このように治療結果につながりました。

インビザライン・ファーストは、患者様の協力なしにはいい治療結果に至ることができません。

そのため、治療開始する前には患者様のご協力の重要性を説明し、理解いただくことを心がけています。

 

お子様の歯並びで気になることがあれば、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

インビザライン・ファーストは、お子様の「あごの成長」や「歯の生えかわり」など様々な変化が起きても柔軟に対応できる、安心で高機能な子供の矯正治療の新しい選択肢です。

ご興味がありましたら、ぜひご予約時に「インビザライン・ファースト希望」とお伝え頂ければ、スムーズにご案内できます。

どうぞお気軽に、ご相談ください。

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子供でもマウスピース矯正できますか?

こんにちは、矯正担当の槇本です。夏が過ぎ、やっと涼しい日も増えてきました。過ごしやすい日々になりましたので、秋の行楽を楽しみたい季節ですね!

今回は、マウスピース 型矯正装置であるインビザラインは子供にも適応できるか、どんな装置なのか、メリット・デメリットなどについて解説致します。

 

インビザライン・ファースト

小学生のお子様がインビザラインの治療をする場合、インビザライン・ファーストという装置で治療することになります。

インビザライン・ファーストとは、本格的な矯正治療の前段階(第I期治療)として行う、小学生向けのマウスピース 型矯正装置です。

インビザラインは、主に永久歯が生えそろった年齢以降に適応の治療方法でした。しかし、乳歯と永久歯がどちらもあるような、混合歯列期のお子様への治療の需要が増加し、1997年から、研究と技術の改善が行われてきました。

そしてついに、インビザライン・ファーストが誕生したのです。

 

今までは、拡大床・マルチファミリー・ヘッドギアなどを使用して、歯列を拡大する・並べる・奥歯を後ろに動かすことを行って永久歯を萌出させるスペースを作っていました。

また、第II期治療では、萌出した永久歯を排列し、咬合させるためにワイヤー治療を用いていました。

従来の第I期治療で用いる装置例

 

従来の第II期治療で用いる装置例

 

しかし、インビザライン・ファーストは、拡大する・並べる・奥歯を後ろに移動させることが同時にできます。

その結果、第II期治療の期間も短くなるので、トータルの治療期間を短縮することができます。

 

インビザライン・ファーストのメリット

1.透明で目立たない、金属アレルギーでも治療できる

装置が目立ちにくいため見た目によるストレスが軽減されます。治療中でも装置を口元を気にせず写真を撮ったり、笑顔を見せることができます。

また、スポーツや楽器の演奏も諦めることなく治療ができます。

メタルフリーのため、金属アレルギーで治療を諦めていたお子様にも治療が可能です。

 

2.装着感が少ない

口の中の違和感が少なく、矯正装置が外れてしまうなどのトラブルの可能性も少なくなります。

 

3.痛みが小さい

マウスピース1枚あたりの歯の移動量が最大で0.25mmに設定されているため、段階的に歯を動かしながら歯並びを矯正するので、痛みが少ないことが特徴の一つです。

 

4.通院回数が少ない

マウスピース交換は患者様ご自宅で行なって頂くため、通院は約2か月に1回程度、歯科医院で治療の進行具合を確認しています。

これにより、通院のご負担が最小限になりました。

 

5.歯磨きしやすい

取り外し可能なため従来のワイヤー矯正に比べ、普段通り歯磨きをして、好きなものを食べることが可能です。むし歯や歯周病になりにくいです。

 

6.歯を抜かないで治療できる可能性が高い

通常の矯正治療で、デコボコがある永久歯列を正常な咬合へと治療していくためには、抜歯することが多いです。

しかし、インビザライン・ファーストで歯列を拡大し、永久歯の生えるスペースができるため、永久歯列では抜歯を回避できる可能性が高くなるのです。

 

7.光学印象で型取りをするため、嘔吐反射がある、型取りが苦手なお子様も治療できる

 

従来の型取りは、アルジネートという粘土のような材料をお口の中に入れて型をとっていました。口の中に異物が入るため、違和感を感じてしまうことが欠点でした。

 

それに対し、光学印象とは、iTeroという小型カメラをお口の中に入れて、写真を何百枚もとることによって3D画像を作り、口の中をコンピューター上で再現する方法です。

このことにより、処置時間が大幅に短縮され、違和感が少ないので患者様の負担も最小限となりました。

 

 

インビザライン・ファーストのデメリット

1.適さない場合がある

歯の萌出状態や、骨格的な問題がある(下顎前突など)患者様はインビザライン・ファーストは適応にならない場合があります。

その場合は、他の治療装置をご案内します。

 

2.装置時間をしっかり守る必要がある

インビザライン・ファーストは、装置を取り外しできるのが大きな利点である一方、決められた時間(1日20時間)きちんと装着しなければ効果が得られません。

そのため、お子様の「歯並びを治したい」というモチベーションが非常に大事になってきます。それと同時に、保護者様も一緒に管理し、協力して頂くことが必要になってきます。

 

どんな歯並びがインビザライン・ファーストで治療できるの?

乳歯から永久歯の交換時期に当たる、7才から12才くらいが対象になりますが、歯の萌出状況で判断を行います。

具体的には、『第一大臼歯が完全に萌出していて、側切歯の2本が2/3以上萌出していること』、『少なくとも3/4顎に、乳歯(C,D,E)または未萌出の永久歯(3,4,5)を2歯以上有していること』というふうに決まっています。

・歯がガタガタで、明らかに永久歯の萌出スペースが足りないお子様

・虫歯や、歯肉炎が心配なお子様

・金属アレルギーがあるお子様

・嘔吐反射があり、型取りが苦手なお子様

 

にはとても相性の良い装置となります。

 

歯が抜けちゃっても治療できるの?

小学生は歯の交換時期であることから、矯正治療中に乳歯が抜け、永久歯が萌え代わります。その位置に応じて永久歯のコントロールも行います。そのコントロールには、「萌出タブ」という設定が関わってきます。

・完全に萌出していない歯の過剰萌出を防ぐ

・永久歯列が未萌出または萌出途中にある歯に対しては、「萌出スペース」を予想して設置する

ことができるので、歯抜けても、生え途中でも、安心して装置を使用できます。

 

 

まずは、お気軽に無料相談を!

 

お子様の歯並びで気になることがあれば、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

お子様の歯並びに問題がある場合には、第I期治療を小学校低学年より開始し、あごの成長時期に矯正装置を使用し歯並びの土台作りをしています。

そのため第II期治療をより正確に・短期間で行えるという大きなメリットが得られます。

インビザライン・ファーストは、お子様の「あごの成長」や「歯の生えかわり」など様々な変化が起きても柔軟に対応できる、安心で高機能な子供の矯正治療の新しい選択肢です。

 

 

ご興味がありましたら、ぜひご予約時に「インビザライン・ファースト希望」とお伝え頂ければ、スムーズにご案内できます。

どうぞお気軽に、ご相談ください。

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開咬の症例[2]

こんにちは、槇本です。今回も、前回に引き続き開咬の治療についてご紹介いたします。上顎前歯は突出しておりましたが、非抜歯で臼歯を遠心移動を行い、インビザラインを用いて咬合を改善しています。

患者:19歳女性

主訴:前歯が出ている、うまく咬めない。

初診時

小臼歯部から前歯にかけて咬合できない状態で、前歯の角度は前に傾いています。横の写真が特にわかりやすいです。

写真

 

初診時の頭部X線規格写真

 

これは矯正治療で行う検査の中で、最も重要な検査の1つです。頭蓋骨に対して、上顎骨、下顎骨の大きさや、上下の前歯の角度を測ります。

唇は閉じていますが、上下の前歯では咬めていません。また、上の前歯が前に傾いています。

 

治療経過

・治療開始8ヶ月目

上の奥歯を後ろに移動させ、前歯を中に入れるように動かしました。その結果、前歯は噛むようになってきました。

写真

・治療開始1年11ヶ月

全体的な咬合を整え、前も奥歯もしっかり噛むようになりました。

インビザライン中に、患者様はホームホワイトニングをご希望されましした。

ワイヤー治療と違って、ホワイトニングが随時できるのもインビザラインのメリットの1つです。

写真

 

終了時の頭部X線規格写真

 

レントゲンでも、咬合は緊密になっていることが認められます。前歯の角度が改善したことにより、側貌もより美しくなっています。

 

治療期間は23ヶ月!

治療の内容:インビザラインによる矯正治療

治療期間:23ヶ月

前歯の突出、開咬に対し、非抜歯で治療いたしました。臼歯の遠心移動を約半年行った後、インビザライン、IPR(歯と歯の間を削る処置)も併用して、前歯の歯軸の改善、および緊密な咬合を達成することができました。

とても治療に対し真面目な患者様で、マウスピース やチューイーの使用をしっかり守っておられたのが、満足できる治療ができた要因の1つです。

治療中、患者様は大事なイベントがあるためホワイトニングをご希望されましたが、インビザラインでの治療でしたので、治療を中断することなくホワイトニングできました。その点も、大変ご満足いただけました。

 

当院は、インビザラインによる矯正治療はもちろん、ワイヤーによる治療も行っております。無料の矯正相談を行っておりますので、歯並びでお困りの方はぜひ一度ご予約ください。

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✨KYOUSEI・NO・OWARI✨

皆さまお久しぶりです!

一つお伝えしたい事がございます…

それは、なんとなんと…

ついに

 

ブラケット装置上下とも外れました〜❤️🧡💛💚💙💜❤️‍🔥  

↓は上のブラケットが外れた物になります。

イエーイ✌️✌️

おめでとう御座います!自分! ㊗️・:*+.\(( °ω° ))/.:+

 

トータルで3年と2ヶ月かかりました!!!(6月に外しました)

ちょうど始めたのが2020年の4月で、コロナが流行っていた時になります!

みんなマスクをしてる時にやらせてもらったのでほとんどの方が矯正してた事多分わかってないです笑

 

矯正器具外した写真↓

治療前

 

 

レントゲン↓

 

 

 

治療前

 

 

治療後

 

 

 

セファロ(横顔)のレントゲンを見ていただくと分かりやすいですが、出っ歯が治っております!!!Eラインがいい感じになりました。

Eラインとは鼻先と唇と顎先をつないだラインのことを言います。

このラインが一直線、または唇が少し内側に入るバランスであることが、美しい横顔の条件といわれています。

分かりやすく、線を引いてみました↓

←のが治療前、→が治療後です。

治療前だと唇が線にくっついて、治療後は鼻先から顎まで一直線で唇にも触れていません。

出っ歯が治ったおかげで鼻が高くなった感じもします!

コンプレックスだった唇も改善されました!

 

今まで麺類を食べるとブラケットに絡まって絡まって困りましたがもう気にせず外で食べれると嬉しい限りです☺️

 

ですがこらからが重要になってきます…

そう、毎日保定装置をつけなくてはならないのです!

それがリテーナです💫

頑張って年月たやして綺麗な歯並びを手にしても、保定装置を使わないと後戻りしてしまいます😢

 

 

めんどくさい…

 

って心の声をよく聞きます。

だけど怠けちゃダメです😞最初の一年はとても戻りやすいです。

矯正治療が終了したばかりの歯の根の周囲骨はまだ不安定な為、普段より動きやすいのです。

基本的に歯は一生変化をし続けています。

虫歯や歯周病、歯ぎしり、食いしばり、舌癖などでどんどん変化してきます。

 

ですので保定装置は一生使って頂いた方が綺麗な並びはキープできます。

なので保定装置は無くさないようにきをつけてください。

ちなみにリテーナと言っても何種類かあります。

その中でも私が使った物をご紹介します。

 

 

FIXリテーナ

 

フィックスリテーナーとは固定式の保定装置です😌

別名舌側弧線装置(犬歯間保定装置)とも言います。

フィックスリテーナは、歯の裏に合わせて0.5mm以下のワイヤーを曲げて作ります。

左右犬歯間に貼り付ける事が多いです。

FIXを貼る接着剤は薄いので発音に支障が出ることはないです。

FIXリテーナを貼った直後はザラザラしてて舌感は良くないですが慣れてきて気にならなくなります。

 

ご自身での取り外しが不可能になる装置な面、オーラルケアが大事になります!

定期的なクリーニングをおすすめします!🤩

 

クリアリテーナ(マウスピース)

透明なプラスチックでできたリテーナで、歯列全てを覆う形をしてます。

こちらの装置はご自身で取り外ししていただく装置です。歯磨きやお食事の際取り外しができるので清掃性は良いです!

見た目が透明でとても薄く、外からみても目立たず、見た目への影響がとても少ないです。

歯列を全体覆っているので、歯に対してしっかりと保持力をかける事ができます!

逆に噛み締めるクセがあったり、夜寝る時に歯ぎしりしてしまう方はマウスピースが消耗しやすいです。

 

今までブラケット矯正をしてた方は違和感があると思いますが、インビザラインで矯正していた方は違和感なく使用できます!

 

 

さてさて矯正治療を三年間えて、やってよかったことと悪かったことをお伝えします!

 

良かった事✌️

❤️歯を出して笑えるようになった!

❤️顔の肉が減った

↑これが

↑こんな風にになりました。

写真では見せれないので絵です笑

❤️前まで顔でかいと言われたが今では小顔といわれるようになった

❤️横顔が綺麗になった

❤️久しぶりに会う人に痩せたと言われるようになった

❤️鼻が高くなったと言われるようになった

❤️歯磨きが楽になった

❤️外食する時繊維物、麺類は装置に絡まるので避けていたが気にせず食べるようになった

❤️毎回の調整による痛みがなくなった

❤️歯のケアに命かけるようになった

❤️自身も治療することによって知識が増えた

❤️永久歯が2本足りないことによる今後の心配がなくなった

❤️矯正のストレスフリー

↑1番に感じましたー😌

やっぱり解放されるのは嬉しもんです!

 

 

悪かった事👊

💙食事の度装置に物が詰まって嫌だった

💙調整の度痛い

💙健康な歯を抜いた

💙ブラックトライアングルがいっぱいできた

💙歯肉退縮

💙歯磨きに毎晩時間かかった

💙お金がかかった

💙知覚過敏が発生

こんな感じになります!

ですが悪かった事よりもやって良かった方が大きいです!

 

🌼結論🌼

やって大正解!!!!!

私の場合コンプレックスだった出っ歯と顔の肉が減った事が嬉しくて嬉しくて…😌

整形並みだと思ってます✌️コンプレックスが消えるだけで人生もっと楽しくなりますね🥳

調整してくれた先生には感謝しきれません!

矯正は100万近くする大金ではありますが、やる価値はすごいありますので、借金してでも早くやる事をお勧めします!!

 

さてさて次回はなんと私の矯正日記最終回になります…😢

まさかの結末です☺️

お見逃しなく😌!笑

 

荒川区南千住駅の矯正歯科医院|南千住小児歯科矯正歯科

日付:  カテゴリ:未分類, 歯科衛生士Wさんの矯正日記, 矯正治療日記, 矯正治療関連, 矯正装置, 表側矯正・裏側矯正 and tagged

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