EFライン
Functional and Behavioural Education
Dr.Rollet 先生が開発された機能的な力を活用して、歯並びや筋機能を改善する装置です。そう生、上顎前突、下顎前突(反対咬合)、過蓋咬合に有効です。Dr.Rollet 先生は、当院で使用しているマルチファミリーの開発者でもあり、良い効果が出ていますが、EFラインは、マルチファミリーの改良型と考えて下さい。
当院でも、徐々にEFラインに変更していく予定です。
今まで、マルチファミリーには、反対咬合を改善する機能がなかった為に、ムーシールドを当院では使用していましたが、今では、EFラインの反対咬合用に変更しています。理由と致しましては、ムーシールドは硬質で、壊れにくいのは良いのですが、EFラインのように弾力がある方が、使用しやすく効果も早期に出るからです。
基本的には、プレオルソ、マイオブレース、マルチファミリー、T4K、ムーシールドは、筋機能を用いた既製品の装置で同じと考えています。このような装置は、効果がある歯並びかの見極めが重要です。また、取り外しができるので、使用しやすいことも、とても重要です。
その点では、EFラインが秀でていると思います。
まだ、日本では、それほど普及していませんが、フランス製でもあるので、ヨーロッパではかなり普及しています。
材質はポリ塩化ビニルですので、柔軟性に優れ、安全です。
使用方法
第 Ⅰ 期治療として5歳くらいから治療が始められます。
毎日就寝前1時間と就寝時に使用します。
1〜2年間の使用します。長期にわたる場合、お子様の成長に合わせたサイズ交換をする事があります。
永久歯交換後に第Ⅱ期治療が必要になる患者様もいらっしゃいますが、その場合でも、EFラインを使用したお子さんは、矯正治療がスムーズに進みやすく、治療が早く終わる事などメリットが大きいです。
当院でも、当初は既製品よりも型取りをして作製されたオーダーメイドの装置をご希望される患者様が多いのですが、「とりあえず、騙されたと思って3ヶ月使用して下さい」とお願いして使用して頂くと、3ヶ月後には「治ってきてます」とおっしゃられます。
もちろん、大きい装置なので、鼻呼吸がとても苦手なお子さんは、朝までなかなかできず、効果が現れない事もあります。そのような場合には、別の装置に無料で返させて頂きますので、ご安心下さい。
使用時のトラブル
①朝までできない
花粉症や風邪の時期は鼻がつまってしまい、マウスピースを装着すると口呼吸ができず苦しいというお子さんがいます。この場合は、その日は、使用を中止しても構いません。ただし、次の日は装着できか必ずチャレンジして下さい。必ずつけられる日もあります。
②気持ち悪くて装着して寝られない
就寝前に使用する時間を長くして下さい。慣れてくれば、朝までできるようになると思います。
③臭いがする
毎日、歯ブラシでしっかりを掃除をして下さい。ケースに入れる前に、水気をティッシュで拭き取って下さい。それでも、臭いが取れない場合は、洗浄剤を使用して下さい。