東京都荒川区南千住4-7-1 BiVi南千住2階 南千住駅すぐの矯正歯科
当院の初診相談の流れを紹介します。
初診相談は全て無料です。
所要時間は、およそ45分かかります。
問診票 ... 以下の事をお伺いします。
① かかりつけの歯科医院はありますか?
②どのような矯正治療法を、ご希望ですか?
□表側矯正 □裏側矯正 □マウスピース矯正(インビザライン)
③ お口のどのようなところが気になりますか?
□前歯のデコボコ □出っ歯 □すきっ歯 □八重歯 □受け口 □開咬 □顎のずれ
④ 今までに矯正専門医による治療の相談を受けたことがありますか?
⑤ 過去に矯正治療の経験はありますか?
⑥ ゴム、金属のアレルギーはありますか?
⑦ 口を開けたり閉じたりする時に、耳の中で「ぽきっ」といった音はしますか?
⑧ バイオリン・吹奏楽などの演奏はよくしますか?
⑨ スポーツ・運動をよくしますか?
⑩ 日頃の癖についてお聞きします。以下の癖はありますか?
□歯ぎしり □くいしばり
□舌足らずな喋り方をする
歯並びだけでなく、以下の事も確認します。
① お顔が左右対称の度合
② 上下の前歯の真ん中のずれ
③ 口元の突出度合
④ 唇が閉じているか(鼻呼吸・口呼吸)
⑤ オトガイ筋の緊張の有無
⑥ 上唇小帯、舌小帯
⑦ ガミースマイル
⑧ 顎関節症状
⑨ 最大開口量
⑩ 舌に圧痕がついていないか
歯並びに関しては、以下の事も確認します。
① オーバージェット +/- ㎜
② オーバーバイト +/- ㎜
③ クロスバイト
④ シザースバイト
⑤ 矮小歯
⑥ 咬耗
⑦ 欠損歯
相談を受けられた後に、患者様が聞き忘れた事などお電話、メールによるご質問に正確にお答えできるために撮影させて頂きます。
歯の状態によって、治療法は変わってきます。また、最近のお子様では、永久歯の欠損をしている患者様も多くいらっしゃいますので、確認するために撮影します。(他の医院で矯正相談を受けられた方で、パノラマレントゲンを既に撮影されている場合は、撮影致しませんので、お教え下さい)
光学印象(アイテロ)による矯正治療後のシュミレーション
約10分で患者様の歯並びをコンピューター上で再現して、矯正治療前後のシュミレーションをお見せします。
印象剤という粘土状のものをトレーに盛り、それを口の中で固めます。そこに石膏を注いで歯の型を作ります。同時に上下のかみ合わせのワックスを噛んでもらい、患者様の歯並びとかみ合わせを再現した模型ができます。
今までの型取りと全く異なる方法です。
写真を撮り、それをコンピュータ上で3Dで再現する方法です。
患者様の苦痛が少なく、型の誤差が小さいです。
治療目標に基づいて矯正歯科治療後の咬合状態をシミュレーションするために平行模型上の個々の歯を切り離して再排列した模型を作ります。私も、大学院時代には30個以上自分で作製しました。
一個作製するのに5時間はかかった記憶があります。光学印象を導入してから、コンピュータ上で、このセットアップモデルが瞬時に作製できるようになり、時間と労力の短縮になりました。
型取りする時に、光学印象を導入する事により、私達も楽になりますが、患者様も、とっても楽になると思います。
特に、嘔吐反射がある患者様には、とても有益な印象方法です。精度も今までの印象と比較しても数倍良いと言われています。
光学印象のデータから3Dプリンターで模型を作製できます。
さらに、その模型で矯正装置を作製していますので、当院では極力、従来の印象法であるアルジネート印象をとらない事で、患者様のご負担をなくすよう努めています。
頭部X線規格写真(セファロ)は、顔の骨格を調べるためのものです。特に、側面のセファロは、矯正治療を始める際に、必ず必要となる資料です。顎のずれがある患者様は、正面のセファロも撮影します。
成長期の患者様では、時期の異なるセファロを分析比較する事で、成長の方向と量を知ることができます。セファロを撮影しなくても、矯正治療は可能ですが、確実に治療の質が下がると思います。
・X線管球の焦点―フィルム間距離は165㎝。
・被写体―フィルム間距離は15㎝。
そのため、この規格においてフィルムは1.1倍に拡大されることになります。実際の大きさとやや異なります。
撮影条件はこの距離を守ることにより、治療の前後で比較が可能になります。これは、口腔内写真も同様です。
スマートフォンで写真を撮影する時を思い出してみて下さい。近くから撮影すると、大きくなりますし、遠くから撮影すると小さくなります。常に被写体から同じ距離からの撮影をする事が重要です。
図の点をプロットして、様々な角度を計測します。
基準面は、SN平面、フランクフルト(FH)平面、下顎下縁平面です。
1 セラ(S):蝶形骨トルコ鞍(脳下垂体が存在)の中心点。これは作図的に求められる点。
2 ナジオン(N):鼻骨前頭縫合の最前点
3 オルビターレ(Or):左右の眼窩骨縁最下点の中点
4 ポリオン(Po):骨外耳道の上縁の中点
5 ポゴニオン(Pog):下顎骨オトガイ隆起の最突出点
6 A点(A):上顎歯槽基底の前方限界。前鼻棘(びきょく)からプロスチオン(Pr)に至る彎曲の最深点。
7 B点(B):下顎歯槽基底の前方限界。インフラデンターからポゴニオン(Pog)までの彎曲の最深点。
8 メントン(Me):オトガイの断面像の最下縁点
1 SN平面:セラ(S)とナジオン(N)を結んだ線(青い線)
2 FH平面:オルビターレ(Or)とポリオン(Po)を結んだ線(ピンク色の線)
3 下顎下縁平面:メントン(Me)を通り下顎下縁に接する線(みどり色の線)
1 SNA角 :上顎骨の前後的位置
▫ 角度が大きいと上顎前突
2 SNB角 :下顎骨の前後的位置
▫ 角度が大きいと下顎前突
▫ 角度が小さいとオトガイ劣成長
3 ANB角 :上下顎の位置関係
このレントゲンより、歯冠歯根比、虫歯の有無、歯槽骨の状態、といった個々の歯の状態を診て矯正治療が可能か判断します。細かい部分を見る必要がある場合、デンタルレントゲンを撮影します。
また、親知らず、過剰歯や欠損歯の有無も確認し、さらに顎の骨に病気がないかも診ます。
放射線の量は、日本で自然に浴びる量と歯科用パノラマレントゲン50枚分と同じなので全く問題ないです。安心して下さい。
僕が大学生の頃、今から30年以上前には、コンピュータはなく、携帯もありませんでした。想像もつかないでしょうが、友人と待ち合わせで遅れたら、駅の掲示板に書く時代でした。
ですから、従来のレントゲンはフィルムによって出力されていました。カメラで撮る写真も、もちろんフィルムで現像していました。今のように、スマホで撮り、その場で確認できる技術革新には、驚くばかりです。同様に、歯科のレントゲンも、画像をデータで出力するデジタルレントゲンが、西暦2000年の頃から普及しきました。
デジタルレントゲンは、従来のフィルム式のアナログレントゲンよりも、放射線の被曝量を3分の1~10分の1以下にすることができます。データで残すことが出来ることから、劣化することなく長期的な保管が可能となります。コピーもとても簡単です。矯正治療で避けられないのが、引っ越しに伴う転医がありますが、以前では、転医先の先生に渡す患者様の資料作りも大変でしたが、今のようなデジタル化がされていると、とても短時間で行えます。当院では、ほとんどの資料、写真、レントゲン、顎模型、分析結果などをデジタル化してあります。
また、レントゲンなどの歯科情報は、震災など有事の際に身元確認にも利用される社会的価値のあると思います。本来なら、A歯科医院で撮影したレントゲンをB歯科医院でも見られるようになれば良いと思いますが、個人情報保護の問題で難しいのではないかと考えています。レントゲンだけでなく、CTスキャンやCAD/CAM装置など、歯科業界では急速にデジタル化が進んでいます。
医科では、ビッグデータを用いたAI技術で、レントゲンから診断を行うようになってきています。歯科でも、近レントゲンより虫歯の有無、さらには、治療法までも、示されるようになると、確信しています。ただ、大学の友人の外科医から、AI技術を用いた診断が誤っていた時に、誰が責任を持つのかが問題だと聞き、まだ、普及には時間がかかるかもしれません。
当院でも、機器の進歩に送れることなく、導入して参りたいと考えています。それが、患者様にとっても有益だと思います。
当院では、数ヶ月に一度、お口の中の写真と、顔の写真を撮影します。
診療後に整理して、治療が計画通りに進んでいるか確認しています。また、スタッフ全員で患者様の写真を確認する事で、スタッフ全員が患者様の治療を把握できるメリットがあります。患者様にも、診療室の椅子で説明するよりも、写真で診療の進み具合をご説明させて頂いた方が、わかりやすいと考えています。
また、顔の写真は、横顔と口元の変化、笑ったときの歯の見え方、歯並びの中心位置が顔の正中に対してどこにあるかなど、矯正治療をするのに、重要です。
左手と左手首の骨を含む手根骨エックス線写真を撮影します。
成長発育を知る一つの有効な手段は、骨の形成状態を調べることです。最も一般的なのは、手根骨のX線写真によって、骨核の出現、大きさ、形態を調べる方法です。
拇指尺側種子骨は、成長のスパートより約1年早く出現するといわれます。また、基準平均値と比較検討して患者様の骨年齢を知り、今後の発育量を予測します。
成長度を計測するために、当クリニックでは左手レントゲン写真から客観的に骨年齢の評価が可能な「骨年齢自動評価システムCASMAS」を導入し、矯正治療の診断に用いています。これにより、下顎の成長量が予測できるため、治療方針の決定や予後の判断の精度が向上します。
① 拇指尺側種子骨の出現
② 豆状骨の出現
③ 有鈎骨のフック像の出現
④ 中指中節骨の癒合
⑤ 橈骨骨端の癒合
骨年齢と現在の下顎長、身長を基に、下顎骨全体長の成長予測と最終身長予測を行う事ができます。
特に、幼少期を含めた「受け口」の治療においては、貴重な情報をもたらしてくれます。
13歳まではでは、成長の度合いを知る為に測定します。
ただ、骨格性の反対咬合の疑いがある方は、13歳を超えても測定することがあります。
唾液を使って、歯と歯茎の健康や口内の清潔度など、お口の中の状態を検査できます、当院では、5分で検査結果がわかります。現状の口腔内の健康状態」を確認できますし、患者様は「自分はこんな状態だったのか」と驚く、ということもあります。
患者様が数値で自分のお口の状態を認識すれば、患者様の気持ちが少しでも「きちんとケアをしなければ」という気持ちになります。
また、虫歯になりやすい状態でしたら、固定式の装置は選択せず、取り外しができる装置を使用して頂く判断にもなります。
虫歯菌が多いと、歯の表面に歯垢が着きやすいです。
SMTでは、う蝕原性菌数との関連性がみとめられているグラム陽性菌群によるレサズリンの還元能を検出します。
最近のお子様では、乳児期に、ご両親様が使用されたスプーン等で、食事を与えるのを注意されている方が多く、虫歯菌数が0である事もあります。
唾液の酸性度が高いと、口腔環境は酸性になり、エナメル質などの歯質が溶けやすい(脱灰)です。
SMTでは、pH指示薬の呈色変化から水素イオン量を検出しています。レジン床を用いた矯正装置を長期間使用されると、患者様の酸性度により、レジン床の色の変化が異なります。
唾液には、虫歯菌や食物由来の酸を中和する機能(緩衝能)があります。その働きが弱いと、エナメル質などの歯質が溶けやすい(脱灰)です。
SMTでは、一定量の酸存在下の複合pH指示薬の呈色変化から酸に対する唾液の中和力を検出しています。
歯と歯ぐきの間で細菌や異物が増加すると、生体の防御作用により唾液中の白血球が増加します。
SMTでは、尿検査に用いられている試験紙の技術を応用し、白血球エステラーぜ活性を検出しています。
口腔内細菌や、歯と歯ぐきの間にあるバイオフィルム(歯垢、プラーク)の影響により、唾液中のタンパク質が多くなります。
SMTでは、尿検査に用いられている試験紙の技術を応用し、色素結合法により総タンパク質量を測定しています。
口腔内の細菌総数が多いと、唾液中のアンモニアが多くなり、口臭等の原因になります。
SMTでは、血液検査に用いられている試験紙の技術を応用し、プロモクレゾールグリーンの発色により、アンモニアを検出しています。
口唇閉鎖力を高めるにはまず検査を行います。数値化する事により、治療方針、およびトレーニング前・後の測定値でトレーニング効果を把握することが可能になり、患者様の治療に対するモチベーションにもつながります。
また、測定には規格化が必要で、測定時の「引っ張る方向」による誤差を少なくする為に開発された「リップルくん」を当院では使用しています。
口唇閉鎖力の測定は、測定ボタンが同じ位置に装着され、毎回同じ条件で測定することが重要です。
測定軸の上部に患者様の鼻下点付近に光を照射するLEDを備えています。LED光を照射させることで、測定開始から最終までの力の方向を確認しながら測定が行え、測定時の「引っ張る方向」による誤差をできるだけ少なくしました。
日本小児歯科学会臨床推進委員会によると口唇閉鎖力の年齢別平均値は以下のようになっています。平均値よりも明らかに低い値を示す場合には、リップルトレーナーを用いて筋力アップをお勧めしています。
① 奥歯を噛み合わせ、リップホルダーを歯に沿わせて、上下の唇ではさみます。
② 唇を閉じて力を入れ、「1、2、3」とカウントする間、リップホルダーが口からでないようにプルリングを引っ張ります。
③ 数秒間、唇の力を抜いて下さい。
④ 同じ位置で7~10回をワンセットとしてトレーニングを行なって下さい。
⑤ りっぷホルダーを歯にそわせたまま位置をかえて、左、右の方向で各1セットのトーレーニングを行って下さい。
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