東京都荒川区南千住4-7-1 BiVi南千住2階 南千住駅すぐの矯正歯科
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がたがたが大きい所は、歯を磨きづらく、虫歯になりやすいです。ただ、綺麗に並んでいる方でも、虫歯になります。
歯磨きが大切です。歯周病になるのが、特に問題です。
老人で、八重歯の方をあまり見かけないと思います。八重歯を含めて歯周病で抜けてしまうのです。
虫歯で、歯を喪失するのは虫歯の歯だけですが、がたがたの場合、がたがたのある歯の周りの歯を含めて、一度に何本も歯を失ってしまう事が多いです。
これらは歯並び、噛み合わせが一要因である事は確かだと思います。ただ、噛み合わせを治すとこれらが100パーセント治るとは思えません。
噛み合わせが良い方でも、これらは生じますので、原因をよく調べてから、矯正治療を始めます。
食べ物がよく噛めない為に、早く飲み込んでしまい、胃腸に負担をかける事があります。あるいは、食べるのが遅くなったりもします。
特に、上下に前歯が噛み合わない方は、物が噛みきれません。
上下の顎の成長を過度に促進したり、抑制してしまいます。
例えば、しゃく、鳥貌、オトガイに梅干じわができるようになってしまいます。
歯並びが悪いと発音が悪くなる事があります。特に、サ行・タ行・ラ行が聞き取りづらくなります。
歯並びを気にして、口を手で隠して話したり、口を開けて笑わないようになったりする事があります。
親知らずが歯並びにどの程度影響するかですが、こちらも結論を言うと、親知らずによって歯並びが悪くなることもあるし、
ならないこともあります。
そもそも親知らずは、永久歯が生えそろう13歳の頃に一緒に生えてくるものではありません。
親知らずが生えるのは、17歳から25歳くらいの間が多く、その頃から歯並びが乱れ始めた場合には親知らずが、歯並びに影響を与えているかもしれません。
その時には綺麗な歯並びをしていても、親知らずが後から生えてくることによって、元の、綺麗な歯並びをずらしてしまうことがあるといわれています。
親知らずは大きな歯で、奥歯のもっとも奥に生えてきます。顎が小さく狭いスペースにもかかわらず生えてきてしまうと、その前側にある奥歯を圧迫してしまい、徐々に前に押し出していきます。特に、顎の小さい方はまっすぐに生えることができず、斜めや横になって生えてくるケースが多いです。そうすると、生える力が前の歯に向かってかかるため、前の歯を押して歯並びが悪くなってしまいます。
親知らずは、上下左右に1本ずつ、計4本は生える可能性がありますが、一部の親知らずだけ生えることもあります。一部の親知らずだけ生えることで歯並びが悪くなると、かみ合わせも悪くなり、噛むのも上手くできなくなります。あごの左右のバランスが悪くなる事もあるようです。このような事が予想される場合、早期の親知らずの抜歯をお勧めします。
親知らずが生えてきても歯並びが悪くならない場合もあります。奥歯の奥にスペースがあり、
まっすぐ手前の歯にぶつからずに親知らずが生えてくれば、力が手前の歯にかからず歯並びに影響しにくいといえます。30歳近くになってくると、親知らずは生える力がなくなってきているので、その時点で歯並びが悪くなっていないようであれば、親知らずによる歯並びの崩れはないと思っていいと思います。
親知らずによる歯並びも、お口の中の条件によってだいぶ左右されてきます。
最近では、ご両親様の歯並びが良くても、お子様は歯並びが悪い事が多くなってきています。
この原因は、歯の大きさは変わっていないのですが、顎が小さくなっているからです。また、歯の生え変わりが早くなってきています。本来なら成長とともに、身長が伸び、顎も大きくなってから歯の生え変わりが始まっていましたが、顎が大きくなる前に歯が生え変わるので、がたがたになってしまいます。特に、ご両親様のどちらかが、歯並び悪かったり、矯正治療を経験されているお子様は、相談は無料ですので、以下の時期に一度拝見させて下さい。
「将来、矯正が必要かも」と言われたら、待たず一度相談された方がいいです。
直ぐに矯正治療を始める事はないですが、今後の治療の流れをご説明させて頂きます。
下の前歯が生え変わりが終わる頃です。
この時点は、矯正治療を直ぐに始めた方が良いか、あるいは、まだ様子をみるか判断する重要な時期です。
ご家族に永久歯の欠損歯がある場合には、お子様にも欠損歯がある可能性が高いので、この時期にパントモレントゲンを撮影し確認する事をお勧めします。
永久歯が生えそろい、第Ⅱ期治療が可能になります。
中学校に入学して落ち着くゴールデンウィーク明けから夏休みが、ブラケットを付け始めるお子様が一番多い時期です。第Ⅱ期治療は、平均すると2年かかりますので、高校受験を考えると、このタイミングがベストです。歯槽骨も柔らかく歯は動きやすく、成人と比べて痛みも弱いです。また、この時期の転勤転居も少ないと思われます。
第Ⅰ期とは、乳歯列と乳歯が永久歯に交換している混合歯列期です。一般的には、3歳~12歳位です。その間に行う治療を第Ⅰ期治療、あるいは小児矯正と言います。第Ⅰ期治療に行うのは、主に顎骨の成長誘導や歯列弓の拡大や悪習癖の改善です。
第Ⅱ期とは、12歳以降の永久歯列期です。従って、50代でも行う矯正治療は、第Ⅱ期治療で、成人矯正とも言えます。第Ⅰ期治療で終了する患者様もいますが、第Ⅰ期治療を行う事で、第Ⅱ期治療がとても簡単になる事が多いです。
◻︎ 歯並びにコンプレックスを持っている方
◻︎ 矯正治療をされたご両親様のお子様
◻︎ 歯並びにコンプレックスを持っている方
◻︎ 小さい頃に、矯正治療をされず、いつか治されたいと思ってきた方
◻︎ 歯並びが年齢とともに悪くなってきた方
大人では、がたがたの歯並びの方が多いです。
私が大学に入学した頃は、八重歯が可愛いと言われている時代でした。価値観の変化や噛み合わせの大切さが浸透し、
最近では、大人になってから治される方が増えています。
乳歯は後継永久歯の萌出にとって最良のガイドです。隣接面う蝕(虫歯)により近遠心幅径が減少すると歯列弓周長が減少し、永久歯ががたがたに生えてしまします。虫歯の好発部位は、歯と歯の接触部であり、気づかれた時には、かなり大きくなっています。万が一、虫歯になっても、早い段階で治療できれば、問題ありません。是非、3カ月置きの定期検診とフッ素塗布をお勧めします。
乳歯で虫歯が良くできる場所は、歯と歯が接触している隣接面と奥歯の咬合面です。
矯正治療においては、隣接面にできる虫歯が、特に問題です。乳歯の虫歯は進行が早く、
気がつかれた時は、かなり進行しています。
隣接面にできる虫歯は、単独その歯だけに出来ることは稀で、隣の歯も虫歯になっています。
虫歯になった歯は、とても小さくなってしまいます。
その位置にいてくれれば問題ないのですが、歯は隙間があると、前に移動する傾向があるので、
大人の歯(永久歯)が生える隙間が減少します。
従って、永久歯ががたがたに生えてしまいます。
もし虫歯ができても早期に発見して治療されれば問題ないので、是非、定期検診をお勧めします。
歯科矯正は短くても約2年という長い治療になります。保定期間も含めると10年近くのお付き合いになります。
従って、技術や費用、交通の便の面はもちろんのこと、病院のスタッフや雰囲気も大事です。何軒かでカウンセリングを受けられることをお勧めします。
ご参考までに、矯正医院を選ぶ目安をあげてみます。
日本では歯科医であれば誰でも矯正歯科の看板が掲げられるため、患者さん自身で医院を選択するのが難しいのも事実です。一般的に、矯正歯科専門医院は、大学病院などで矯正歯科治療の研鑽を積んだ、豊富な臨床経験をもっているので一つの判断材料になります。
当院は、矯正歯科専門医院です。
歯科医院によっては、矯正歯科医が決まった曜日だけいるケースもあります。矯正治療は、長期にわたるので、途中で主治医が交代するなどの問題も考えられます。常勤で矯正医がいる歯科医院の方が、矯正装置が外れた時などの対応がスムーズです。
当院は、常駐しています。
矯正治療を行うにあたり、とても重要なレントゲンです。
頭部に対する上下顎の位置や上下顎前歯の角度を数値化することにより、明確になり、
また、治療の前後で比較できます。
当院では、セファロを撮影し分析しています。
写真をしっかり撮影している医院では、治療の経過を確認しています。また、撮影しただけでなく、管理整理をしている医院が良いのではないでしょうか。
当院では、3か月に一度は顔面と口腔内写真の撮影を行い治療が順調に進んでいるか確認しています。
せっかく綺麗な歯並びになっても、虫歯になってしまっては元も子もありません。歯の磨き方指導、歯のお掃除をする為には、衛生士さんいない医院では、できません。
当院では、衛生士さんが3人常駐しています。
2018年6月に施行された改正医療法により、ホームページの規制が厳格化されました。今までは、ホームページは広告としてみなされていませんでしたので、誇大広告が許されてきました。今回の改正で誇大広告は、できなくなり、これからは、信用できる物になっていくと思います。また、業者さん任せの画一的なホームページではなく、矯正医がされた治療前後の写真が載っていたり、内容の濃い医院が良いのではないでしょうか。
当院のホームページをご覧ください。矯正医院を選ぶ時には、ホームページをご覧になる方はとても多いですが、治療が始まるとご覧になる方はほとんどいないです。当院のホームページは、治療が始まってからもお役に立つと思います。
現在、インビザライン治療をされるならば、型取りにはアイテロ(光学印象)が
主流になってきています。今までの粘土のような印象材をお口の中に入れ、
固まるまでじっとしていないといけない型取りより、アイテロによる印象は
とっても楽になりました。ただ、それだけが理由でなく、なにより精度が違います。
インビザラインで良い結果を得るには、いかに精度の良い型取りができるかが重要です。
当院は、アイテロを導入しています。
矯正治療費は高額です。治療費も各医院により、様々です。また、転居により転院もありえます。
患者様にとっては、矯正治療費についてよくわからない事が多いと思います。矯正医に不明瞭な点は、良く確認されて下さい。当院では、ホープページに、今まで質問された事を記載してありますので、参考にして下さい。
当院では、マックスフィーシステムで、安心の治療費設定です。
・矯正治療は、長期に渡り、また治療費も高額になります。
・専門用語を使わずに、平易な言葉でご説明するように努めて参りますが、30分程の時間での、ご説明になりますので、ご理解して頂く事が難しいかもしれません。
・質問等がございましたら、遠慮なくされて下さい。
矯正治療をされるにあたり、患者様が確認すべき10のチェックリストを準備しています。
記入しながら、説明を聞いて頂くとご理解が深まると思います。
↓矯正相談チェックリスト
あまり問題にはならないことが多いと思います。
ただ、患者様が使用する矯正装置によっては、痛みを伴ったり、慣れるまで時間がかかる事があります。矯正治療を始める時期が受験期に近い場合(小学校6年生・中学校3年生の10月以降)は、治療の開始時期を受験の後にされる事をお勧めします。
ほとんどのスポーツで問題にはなりません。
装置がついている状態で、ボールが口に当たり唇が切れたりしますが、これは、矯正装置、特にブラケットが装着していても、していなくても起こり得る事です。ただ、以下のマウスピースを使用するスポーツでは注意が必要です。
最近では、ラクビー、ラクロスはマウスピースの着用を義務づけられています。
特に問題ありませんが、最初は、レギュレーターを咥えにくくなります。
もちろん可能です。
式の前一週間前に外し、後戻りしないようにマウスピースを作製し、お渡ししますので、就寝中に使用して下さい。式後、一週間以内に再度装置を装着します。別途費用がかかることがあります。
Eライン(E-line)とは、歯科医ロバート・リケッツが1954年に提唱した美の基準のひとつで、
顔を横から見て、鼻と顎のそれぞれの先端を結んだラインのことで、エステティックの
頭文字"E"をとっています。
唇の位置がEライン上のどこにあるかによって、横顔美人度が判断されます。
基準は、Eライン上にちょうど上唇と下唇の端がくると完璧です。
日本人は、上唇は1mm内側、下唇がライン上が完璧とも言われています。
小帯の異常は次の二つです。
①上唇小帯の高位付着により起きる不正咬合 → 正中離開
②舌小帯の強直により起きる不正咬合 → 低位舌、発音に影響
上唇小帯とは、上くちびると歯ぐきを繋いでいる、ひだのことです。
そのひだが長く、上の前歯の真ん中の歯の間に入り込んでしまうことがあります。年齢とともに、ひだの位置が鼻の方に短くなっていくのが一般的です。しかし、そのひだが上の前歯が永久歯に生え変わっても、歯と歯の間に入り込んだままになっていると、色々問題を生じます。
1. 歯ぐきが腫れやすい
ひだにより、歯と歯ぐきの間に隙間ができ、腫れやすくなってしまいます。
2. 虫歯になりやすい
歯磨きがしにくく、虫歯になりやすくなってしまいます。
3. 歯並びが悪くなってしまう
歯と歯の間に隙間があいてしまい、すきっ歯になってしまいます。
ただ、必ずしも、切除しなければならない事では、ありません。
年齢が上がるに連れ、短く細くなっていきます。自然と切れてしまうこともあります。しかし、上の前歯の永久歯がはえてきても、太いままで、永久歯の前歯の歯と歯の間の隙間の原因になってしまうなら、切除された方が良いです。上唇小帯切除術方法は、レーザーで切除します。出血はほぼありませんし、痛みは少ない思われます。30分ぐらいで終了します。適切な時期に、ひだを切除すれば、自然に隙間が閉じる可能性が高くなります。気になる方は、ご相談ください。
舌小帯とは、舌の裏側についているひだのことをいいます。
このひだが生まれつき短かったり、ひだが舌の先端に近いところについていることがあります。舌を前に突き出すと、舌の先端にくびれができ、ハート型の舌になります。舌を前に出そうとしても下くちびるぎりぎりくらいまでしか出せず、舌を上にあげることができません。
舌が上手くいかず、発音や摂食嚥下機能に問題がある時には、切除する事もあります。切除は簡単です。舌に局所麻酔をして切除して、再度癒合しないように糸で縫います。1週間後、抜糸します。治療費は、保険適応です。手術後、舌は動きやすくなりますが、発音障害は必ずしも改善するわけではありません。舌の筋力が弱かったり、正しい発音をする舌の動きができないので、MFTを行う必要があります。
矯正装置によって異なりますが、慣れれば問題なく発音できるようになります。
発音しづらいからといって、しゃべらないと慣れませんので、どんどんお話しして下さい。普通にお話しする場合には聞き返される事は少ないですが、携帯を通してお話しすると聞き返される事があります。特に、さ行・た行・ら行が話しづらくなります。
日本には、日本矯正歯科学会、日本成人矯正歯科学会、日本臨床矯正歯科学会などのたくさんの学会があります。どの学会でも認定医制度はあります。例えば、日本矯正歯科学会では、矯正歯科治療を行う医師の「認定医」と「専門医」の制度を設けています。
この学会は、7,000人ほどの会員が在籍する日本最大で最も歴史のある歯科矯正の学術機関です。日本の歯科医師法では、歯科医師は、抜歯、虫歯の治療、インプラント入れ歯などの治療することが認められています。同様に、矯正歯科分野の技術や経験が不足していても矯正治療を行うことができます。私は、歯科医師になってから、一度も親知らずを抜いた事はありませんが、今日患者様がいらして、抜こうとする事はできます。抜けないと思いますが。そこで、患者様が矯正歯科医院を選ぶ一つの判断基準になる学会が認定医制度を設けています。
日本矯正歯科学会の認定医になるには、次の条件を満たす必要があります。
1. 歯科医師免許を有すること
2. 歯科医師免許取得後、5年以上継続して学会会員であること
3. 学会指定研修機関において5年以上矯正歯科研修を修了したもの
4. 学会の認めた学術刊行物に矯正歯科臨床に関する報告を発表したもの
5. 学会倫理規定を遵守する者
私も、東京医科歯科大学の矯正科に6年在籍して、
平成10年に日本矯正歯科学会の認定医を取得しましたが、更新はしていません。
①いつ始めないといけないか?
②転居先での矯正医院は?
③治療費は、どうなるのか?
④転居先での治療方法は、どうなるのか?
など、ご心配の事にお答えします。
タイミングを逃したくないので、矯正治療をしたいけれど、転勤族だから矯正治療は難しいなど、矯正治療を諦めている方は、ご相談下さい。
患者様により開始時期は、異なります。6ヵ月後に転居が決まっている場合は、基本的には転居先で始められる事をお勧めします。
転居先の近くに、大学の先輩後輩が、矯正専門で開業していたら、そちらをご紹介します。いない場合、ご相談させて下さい。
転居などのやむをえない理由により、矯正治療を中断せざるをえない場合には、治療の進み状況(進捗度)に応じて返金を致しております。返金された費用は転医先での治療費にあてて下さい。ただ、当院の治療費は、全国平均より安いと思いますので、転居先では、治療費が高くなると可能性が高いです。
当院での全ての資料、治療方針も書面にてお渡しします。ただ、治療方針は、各医院で決定しているので、転院先の医院で再診断を行い、治療方針の説明を受ける事になると思います。
第Ⅰ期治療 : 40万円(消費税別)
矯正の総費用に対する返金金額
第Ⅰ期治療から第Ⅱ期治療に移行するる時は、転居時期がⅠ年以内なら転居先で始められた方が良いと思います。その場合、第Ⅰ期治療から第Ⅱ期治療に移行する為の治療費25万円(消費税別)は、転院先の治療費にあてて下さい。
第Ⅱ期治療
矯正の総費用に対する返金金額
治療期間が25%でも治療費の半分以上お支払いして頂くのは、矯正治療の場合、治療初期に検査診断費、矯正装置費用などがかかってしまうからです。特に、裏側矯正とインビザラインにおいては、オーダーメイドの装置ですので、ご了承下さい。分割払いの場合、残金は一括でお支払いして頂きます。(例)表側矯正 : 治療期間2年で、6ヵ月目に転居された場合70万円のうち、20万お支払いされていたら、70万円~30万円で35万円は当院にお支払いして頂くので、35万円ー20万円で15万円を当院に一括払いして頂きます。転院資料作製料として、1万円(消費税別)がかかります。
各国で矯正治療費は異なります。
特に、矯正治療費は、日本では子供でも健康保険の対象にはならず全額自己負担になります。また、他の国と比較しても高額です。
基本的には、治療の進み具合や、医院によって異なりますが、かなりの治療費がかかると思って下さい。各国でも、治療費の支払い方法が異なり、個人の医療保険を使用して最初に全額支払割れたり、半年分割、月分割など様々です。そのような支払い方法でも、日本への転勤が決まった場合、どこまで矯正治療が進んだかにより、残金の清算がされるようです。最初に全額お支払いされたか患者様は、今までの経験上、返金されない事が多いような気がします。
治療経過の資料を渡され、日本に行けば診てくれるから 、と言われ来院され、日本での追加の治療費がさらにかかるのを知り、驚かれる患者様を沢山見てきました。
参考に致しますので、当初の矯正治療費とお支払いされた治療費を矯正医から書面で頂いて下さい。
特にワイヤー矯正で使用するブラケットのサイズが各国で異なります。
ブラケットのサイズには、2種類あります。.018 x .025 と .022 x .028 スロットです。一般的に、海外では .022 x .028 スロットを使用する矯正医が多く、日本では、 .018 x .025スロットを使用する矯正医が多いです。外国人は、歯が大きく、歯根も長いので、太いワイヤーで強い力をかけられるからです。
海外から日本に転院した場合、ブラケット付け直す矯正医とそのまま使用する矯正医がいます。付け直す矯正医の方が、追加の治療費は高くなります。ただ、付け直さない場合、ブラケットにも色々種類がありますので、ブラケットが外れた場合、新しい他のメーカーのブラケットを付けますので、審美的に違和感があります。歯にブラケットを付ける角度、アンギュレーションも少し違います。理想的には、付け替える事をお勧めします。
初診時の資料(レントゲン、模型、写真)は、転院後の治療に必要です。治療がスムーズに進みます。治療後の保定装置の選択にも有益です。
治療経過もあると、元の矯正医がどのように歯を動かしてきたかわかります。また、ブラケットのメーカー、サイズも聞いて下さっていると、助かります。
●オーストラリア(24歳)
治療期間2年間、総額70万円、非抜歯でワイヤー矯正と説明され、矯正治療開始
治療開始1年後に日本に転勤して、当院を来院。
治療が半分ほど進んでいて、70万円全額支払っていたが、前医院より20万円返金された場合。
当院では、
◻︎ 転院資料がある場合
治療費は表側矯正では70万円ですが、45万円になりますので、返金された20万円を差し引いて、追加で20万円かかります。
さらに、毎月調整料として4,000円かかります。
◻︎ 転院資料がない場合
50万円になります。追加で25万円になります。
転院資料がない場合、治療が難しくなりますので、治療費は高くなります。
◻︎ 治療方針が変わる場合
55万円になります。追加30万円になります。
もし、治療方針が変わる場合(例えば、4本抜歯)、再度、資料採りをして、ブラケットを全て外して、新しいブラケットを使用しますので、10万円しか減額できません。
これは一例でありますので、一度拝見させて頂き、治療方針と治療費用が確定致します。
再度申し上げますが、一般的には、返金があまりされないので、転院後の治療費負担に関わりますので、ご注意下さい。
歯並びへの意識と矯正治療はどうなるのか予想してみます。
2030年に読み返すのが楽しみです。
私が矯正医になった頃は、患者様は、90%子供でしたが、今では、50%は大人になっています。
インビザラインにより、今までブラケット治療に抵抗があった大人も益々矯正も治療をされるようになるでしょう。また、大人になって矯正治療をされた患者様は、自分の子供には矯正治療をさせる傾向があるので、どんどん歯並びが綺麗な人が多くなります。
ブラケットを付けていても誰も何も思わなくなり、恥ずかしい意識も益々なくなります。
歯並びを治さない方が恥ずかしいと思われるようになると思います。
もちろん歯並びや方法にもよりますが、2018年で、平均100万円ですが、20年以上前からあまり変わっていません。10年後もあまり変わらないと思っています。光学印象やCTといった機器、矯正材料の価格は上がっていますので、本来は治療費も高くする必要があります。しかし、矯正医も増えているので、競争原理で治療費も上げる事ができません。ただし、矯正治療は矯正専門医がすべきと思いますが、これからは、マウスピース矯正の普及により、一般医の矯正治療が増え、価格破壊の可能性はあります。
2018年現在では、矯正専門医による治療が一般的ですが、一般歯科医による矯正治療も増えてきています。
これは、マウスピース矯正の普及が大きいのですが、歯科医院の経営状態が悪くなってきているのも原因と考えます。経営のために、何日かの講習会に行き、マウスピース治療を始める一般歯科医は沢山います。小児の矯正治療で用いられる拡大床やプレオルソ等も同様です。
社会における矯正治療への認識がさらに広まる事で、わざわざ高い費用をかけて裏側矯正を選択する患者様は、減少し続けると思います。
以前は、芸能人は、矯正装置を裏側でも付けずに、歯を削り被せる治療をされていました。マツコデラックスさんが、裏側矯正をされ、
おぎやはぎの矢作さんは表側矯正をされていました。海外では、芸能人でも普通に表側矯正を、しかも金属のブラケットを付けています。
また、マウスピース矯正の普及と技術向上により、治療が可能な歯並びが増加して、矯正装置を見せたくない患者様は、裏側矯正よりもマウスピース矯正を選択されるようになると思います。
デジタルレントゲンは、90%近くの歯科医院で導入されてきています。印象も粘土みたいな物ではなく、光学印象が広まりつつ、歯科でもデジタル化がかなり進んできています。カルテもデジタル化はかなり普及しています。従って、患者様のカルテ、レントゲン、模型、口腔内と顔面写真といった矯正治療に必要な資料は、転院などの場合、データとして簡単に患者様にお渡しできます。以前は、コピーが大変で、時間もかかりましたが、今ではとても楽になりました。ただ、クラウド等による医院間の資料がいつでも確認できる一元管理は、個人情報保護法により、難しいと思います。
医科の世界では、ビックデータによるAIによる診断やロボット手術などの技術革新が進んでいます。
歯科でもAIによる診断、例えば、レントゲンを撮れば、虫歯や歯周病を診断するようになると思います。矯正治療でも、レントゲンと模型と口腔内・顔面写真のデーター入力により、AIが診断、治療計画を立てるようになると思います。
歯失う一番の原因は、歯周病です。虫歯は2番目です。現在では、これらを防ぐ方法は、歯磨きと定期的な歯科医院でのクリーニングです。
医科では薬の開発が進んでいますが、歯科では、全く進んでいないのが、実情です。歯周病菌の正体は完全には特定されていません。
そのため、歯周病菌だけを根絶する薬を開発するということは、今の段階では不可能です。将来的にも難しいと思います。矯正治療を行う目的の一つに、歯並びをよくする事により、歯を磨き易くして、虫歯や歯周病を防ぐ事があります。薬の開発を待つより、矯正治療をされる事をお勧めします。
骨格性下顎前突発症には遺伝要因と環境要因が関係していると考えられています。原因遺伝子が明らかになれば、その遺伝子があれば、必ず下顎の過成長が起きるとわかるので、小児での反対咬合は治療せず、成長が終わってから治療を開始すれば良いと診断ができます。歯科には、なかなか優秀な人材が入ってこないのも実情です。大学でのポストが不足しているので、他分野からの人材確保はとても難しくなっています。期待も込めて、歯科でも遺伝子分野が発展してくれる事を願っています。
歯の再生医療とは、歯を抜いても、その神経細胞を培養して自然の歯と同じ性質の歯を再生して、口の中で大きくして萌出させる事です。
研究は進んでいますが、内蔵や皮膚などと異なり、歯はまず形態と大きさが大切で、萌出する向きも重要です。また、噛む力にも耐え、長期間使用できる耐久性も必要です。まだまだ実用段階からほど遠いと思います。ただ、どんな研究も諦めずに小さい事からコツコツと継続しなければ、大きな結果は出ないので、いつか、歯の再生医療が可能になる事を願っています。再生医療が完成した時には、矯正治療が不要になる時だと思っています。
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