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南千住小児歯科矯正歯科

受け口(反対咬合)

受け口(反対咬合)

反対咬合は下顎前突と呼ばれることもありますが、一般に受け口とも呼ばれています。下顎は下の前歯が上の前歯より前にある噛み合わせをいいます。

反対咬合の種類

反対咬合には、簡単に分類すると、上に示す3パターンがあります。
歯性反対咬合、機能的反対咬合、骨格性反対咬合です。

 

反対咬合、受け口、下顎前突

歯性反対咬合

上の前歯が舌側に傾斜しているのが原因で反対咬合になっています。
上の前歯はがたがたを伴っている事が多く、比較的治療は、簡単です。

機能的反対咬合

機能的反対咬合

下顎を頑張って後方にもっていき、噛み合わせた時に、上下の前歯がぶつかり、奥歯を噛み合わせようとすると、下顎を前に出さざるおえないので、反対咬合になってしまいます。(右の写真の噛み合わせです)

一般的には、正常咬合の場合、普段噛み合わせている位置(咬頭嵌合位)から、下顎を後方に引っ込めようとすると、1mmぐらいしか下がりません。

その位置を中心位と言います。逆に、下顎を前に出そうすると1cm以上前に出す事が出来ます。小児が下顎を前に出すのは、この為です。下顎は前に出せますが、後ろにはいかないのです。

 

骨格性反対咬合

下の前歯が上の前歯より明らかに前にあり、前歯が噛み合わない反対咬合です。オトガイも突出しています。骨格性反対咬合は、下顎前突症ともいわれます、顔の骨格そのものに異常があり、遺伝的要素も考えられます。

骨格性反対咬合は、矯正治療だけでは治せないこともあります。思春期の急激な成長によって下顎骨が伸びて一旦矯正治療で反対咬合が治っても後も後戻りしてしまう場合もあります。このような場合は、外科手術を併用することで治療します。約2週間の入院が必要となります。手術の時期は、成長が完了した18歳以降から可能です。

【乳歯列】反対咬合の矯正方法

・ムーシールド

【第1期治療/混合歯列期】反対咬合の矯正方法

・チンキャップ
・ リンガルアーチ
・ P.B.P.(ポステリオールバイトプレイト)
・表側矯正

【第2期治療/永久歯列期】反対咬合の矯正方法

・表側矯正
・裏側矯正
・マウスピース治療(インビザライン)
・手術を併用する矯正治療(外科的矯正治療)

受け口のよくあるご質問

Q. どうして反対咬合になるのですか?

A. 舌は筋肉の固まりです。

きれいな歯並びの人の舌は、飲み込む時に、上顎を押さえつけるようにします。しかし、反対咬合の人は上顎にはつきません。飲み込む度に、舌は下顎を前方に押します。それが、続いてします為、上顎が小さく、下顎は大きくなってしまうと考えられています。

Q. どうやって治すのですか?

A. 筋機能のアンバランスが不正咬合の原因です。

バランスを整え、調和を取り戻せば不正咬合は改善すると考えます。反対咬合の原因の一つは舌が低い位置で機能していることです。
ですから治療目標はまず舌を挙上して上げる事です。そのようにバランスを取り戻す器具が機能的顎矯正装置、ムーシールドです。

Q. 一度治したらもう大丈夫ですか?

A. ムーシールド治療法は、よそ1年間を目標に治療します。

1年使用して頂き、改善がみられないようでしたら、別の治療法を考える必要があります。しかし、残念ながら、成長がスパートする頃、下顎が成長してしまい、再治療を必要とする場合があります。女子は15~16歳、男子は17~18歳まで成長します。そのころまで定期検診を続けることが重要です。

Q. 反対咬合は遺伝しますか?

A. 反対咬合は遺伝します。顔形はご両親に似ます。

残念ながら反対咬合の家系があります。日本人は、人種的に見て、欧米人より反対咬合の傾向が高いと言われています。ただ、早めに対処することでかなり改善できる反対咬合もあります。

Q. 反対咬合って自然に治るでしょうか?

A. 下記内容が該当する場合は自然に治る可能性は極めて低いです。

1、近親に反対咬合の人がいる場合
2、反対になっている下の前歯が5~6本以上の場合
3、逆の噛み合わせが深い場合これらの場合
ただ、かなり少数例ですが、生える時に自然に治ることがあります。しかし、永久歯になって、反対咬合の場合、自然に治ることはありません。

Q. 反対咬合、治した方が良いの?

A. 不正咬合であるから成長が遅れるということは基本的にありません。

しかし、サ行、タ行、ラ行の発音に特徴的な舌足らずの喋り方になります。食べ方にも問題が現れる事があります。またまた、審美的な問題もあります。反対咬合特有の顔貌に劣等感を感じることがあります。

Q. 早く治した方が良いのですか?

A. 咬み合わせを逆のままにしておくと下顎骨が過成長しやすい状態が続きます。

下顎骨が取り返しのつかないほど大きくなってしまう前に、治しておくべきと考えます。年齢が高くなると治療法の選択肢が狭くなります。過成長し、大きくなってしまった「下顎骨を切断して縮める」という手術法も選択肢にあがってきます。

反対咬合の症例

反対咬合の症例 ①

治療前 治療後
反対咬合の症例 治療後 反対咬合の症例
主訴
うけ口
年齢
3歳11ヶ月
期間
6ヶ月
治療費
55,000円 + 調整料 × 来院回数

ムーシールドを用いた矯正を行いました。
前歯が噛まず、反対の噛み合わせを気にされて来院されました。
ムーシールドという眠る時に使用する取り外し可能な装置にて治療を行いました。
患者さんに負担が少なく、6ヶ月で改善が見られました。

反対咬合の症例 ②

治療前 治療後
反対咬合の症例 治療後 反対咬合の症例
主訴
反対咬合
年齢
期間
1年6か月
治療経過
下顎右側のみカリエール→DBS

反対咬合の症例 ③

治療前 治療後
反対咬合の症例 治療後 反対咬合の症例
主訴
反対咬合・上顎両側犬歯低位唇側転移
年齢
期間
1年1カ月
治療経過
㊤リンガルアーチ→㊤小臼歯部までの部分DBS

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